この記事では、「証券会社」と「証券取引所」の違いを分かりやすく説明していきます。
「証券会社」とは?
株の取引を行う際、利用する会社があります。
それが、「証券会社」です。
上場株式の売買を行う場合は、必ず「証券会社」の口座を開設する必要があります。
自分が所有する株の売買を手助けしてくれる会社となり、○○証券といった社名で様々な証券会社が国内には存在します。
最近では店舗を構える「証券会社」に加え、ネットのみの「証券会社」も増えています。
「証券会社」は、銀行などと同じ金融機関にあたります。
「証券会社」の多くは、お客様の株の売買を手助けし、その手数料によって利益を得る仕組みとなります。
このような、ブローカー業務をはじめ、「証券会社」自身の資金で株式取引を行い、利益を得るディーラー業務。
様々な株を投資家におすすめするセリング業務。
顧客などに売り出すことを目的とし、企業から株式を購入するアンダーライター業務などで、「証券会社」は運営されています。
「証券取引所」とは?
株式の取引を行う施設を「証券取引所」と言います。
日本国内には、様々な「証券取引所」があり、その中でも有名なのは、「東京証券取引所(=東証)」、「大阪証券取引所(=大証)」、「名古屋証券取引所(名証)」の3か所です。
「証券会社」が、どの「証券取引所」を利用するか決め、許可を得たうえで、その「証券取引所」を利用し株の売買を行う流れとなります。
「証券取引所」にも、ランクのようなものがあり、最も高いランクが「東京証券取引所」です。
そして、「東証一部上場」の株式ともなれば、日本国内で最高峰と言えるものとなります。
また、「証券取引所」では取引時間が決められており、午前の部は9時から11時半の間。
午後の部は12時半から15時の間となり、「証券取引所」では、この時間帯を「前場」、「後場」と呼んでいます。
「証券会社」と「証券取引所」の違い
同じ株を取り扱うといった共通点がある「証券会社」と「証券取引所」ですが、それらが担う業務内容は異なります。
「証券会社」はあくまでも、個人に対し株を売買する仲介役、手助けをする役目を担っており、一般的な投資家を相手にして営業している会社となります。
一方、「証券取引所」が相手にするのは「証券会社」です。
「証券会社」がお客様から預かった株の売買を行う場所が「証券取引所」となり、個人の投資家が直接利用することができない場所となります。
このように、投資家が利用する場所が「証券会社」。
そして、その「証券会社」が利用する場所が「証券取引所」といった違いとなります。
まとめ
以上のような違いがある「証券会社」と「証券取引所」。
個人投資家は、まず、どこの「証券会社」を利用するのかを決め、株式の取引を開始する流れとなります。
そして、その株価の値動きを「証券取引所」から発表される数字で確認するといった流れとなります。