カップルの関係をあらわす言葉に「内縁の妻」と「事実婚」があります。
この記事では、「内縁の妻」と「事実婚」の違いを分かりやすく説明していきます。
区別しづらい2つのフレーズを、あらためて学んでいきましょう。
「内縁の妻」とは?
内縁の妻とは、籍を入れていない女性のこと。
傍から見たらまるで本物の夫婦のように見えるのに、何らかの理由で婚姻届けを出していない状態のことです。
お互いに結婚の意思はあるものの、子どもがいるため入籍に踏み切れなかったり、それぞれ独立した仕事をしていて苗字を変えたくなかったり、内縁の妻になる理由は色々あります。
内縁の妻という定義はないものの、一般的にはひとつ屋根の下で生計をともにしていること・お互いの親戚や知人を交えた付き合いをしていることなどが挙げられます。
内縁の妻は籍がはいっていないため、夫が亡くなったときに遺産を受け取れないなどのデメリットもあります。
一方で行動の制限を受けにくく、一緒に暮らしていても夫婦別姓でいられるというメリットもあります。
「事実婚」とは?
事実婚は夫婦のように暮らしていても、婚姻届を出していない状態のこと。
またはそのようなスタイルを選んだカップルを指します。
お互いのことが好きで一緒に生活しているものの、法律上は夫婦関係にはない2人のことをこう呼んでいます。
事実婚を選ぶカップルはフランスなどの諸外国に多かったのですが、価値観の変化などから最近は日本においても増えています。
事実婚の場合はたとえ2人が別れてしまっても、戸籍に残ることはありません。
また夫婦という枠に縛られずにすむので、お互いの両親の介護など面倒な問題から距離をおくこともできます。
一般の夫婦とおなじ社会保障は受けられないというデメリットはあるものの、自由な結婚スタイルを求めて事実婚に対する熱はますます帯びていきそうです。
「内縁の妻」と「事実婚」の違い
日常会話では区別なく使うことが多い、「内縁の妻」と「事実婚」。
「内縁の妻」と「事実婚」の違いを、あらためて分かりやすく解説します。
・あえてしないのが事実婚
内縁の妻も事実婚も、明らかな定義はありません。
ただ2人の強い意思のもと「あえて婚姻届を出さないカップル」を事実婚。
それ以外のケースを内縁の妻と呼ぶこともあります。
いずれ結婚したいと思っているけれども、タイミングを逃してしまいズルズルと共に暮らしているような場合は内縁の妻にあたります。
また内縁の妻はカップルの女性のみをあらわす言葉ですが、事実婚は男性と女性どちらも含めた用語になります。
まとめ
「内縁の妻」と「事実婚」の違いを、丁寧にお伝えいたしました。
どちらも夫婦として一緒に暮らしている女性、あるいはカップルを呼ぶ言葉です。
2人の協議のもと、あえて婚姻届を出していないことを事実婚。
そうではないケースを内縁の妻と呼んでいます。
見分けにくい言葉のひとつですが、あらためて基本的な意味を理解しておきましょう。