この記事では、「じゃがいも」と「馬鈴薯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「じゃがいも」とは?
ナス科ナス属の多年草です。
茎は肥大し、でんぷん質に富みます。
南アメリカのアンデス山脈が原産地とされており、諸説ありますが日本には1598年にオランダ人によって伝えられたといわれています。
「じゃがいも」は、土地が貧弱で寒冷な場所でも栽培することが可能です。
米や麦を栽培できない地域で「じゃがいも」が栽培されることが珍しくありません。
品種がさまざまあり、日本で一般的に出回っているものには、男爵薯、メークイン、キタアカリなどがあります。
品種によって、ホクホクしている、煮崩れしにくい、甘味が強いなどの特徴があります。
この作物は、さまざまなものに利用されています。
食用としては、煮物、焼き物、炒め物など、さまざまな料理に活用できます。
加工食品としては、ポテトチップスがあります。
でんぷんだけを利用したものとしては、かたくり粉があります。
本来はカタクリから作られるものなのですが、現在日本で出回っているものの多くは「じゃがいも」のでんぷんを利用したものです。
民間療法でも利用されており、すりおろしたものを患部に塗ります。
「じゃがいも」の使い方
ナス科ナス属の多年草で、茎が肥大したでんぷん質に富む塊りを指して使用する言葉です。
さまざまな品種がありますが、どれもこの言葉で呼ぶことができます。
スーパーに並んでいるものを指したり、レシピにこの作物が登場したりするときに使われます。
「馬鈴薯」とは?
じゃがいもの別名です。
馬につける鈴の形に似ていることから、この名がつけられたといわれています。
「薯」は芋のことです。
この植物はナス科ナス属の多年草です。
茎の部分が肥大し、そこにはでんぷん質が蓄えられています。
この部分を食用や加工品などに利用します。
男爵薯、メークイン、きたあかり、インカのめざめなど、さまざまな品種があります。
「馬鈴薯」の使い方
「馬鈴薯でんぷん」など、他の語とともに使われることが多いです。
「じゃがいも」と「馬鈴薯」の違い
どちらの言葉も同じものを指しています。
ナス科ナス属の多年草です。
地下茎が肥大したところをこの名で呼んでいます。
同じものを指しているのですが、言葉の使い方に違いがあり、「馬鈴薯」はここから取れるでんぷんを指して「馬鈴薯でんぷん」の形で使われることが多いです。
「じゃがいも」の例文
・『じゃがいもをゆでる』
・『今日もまたじゃがいもが夕飯に出てきた』
・『じゃがいもの入っていないカレー』
・『じゃがいも入りの味噌汁』
「馬鈴薯」の例文
・『馬鈴薯を栽培する』
・『広い畑に馬鈴薯が植えられている』
・『北海道産の馬鈴薯を100%使用しています』
・『何種類もの馬鈴薯を栽培しています』
まとめ
2つの言葉は同じ植物を指しています。
違いは使われ方で、一般的に使われているのは「じゃがいも」の呼び名です。