この記事では、「屋台」と「露店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「屋台」とは?
「屋台」には4つの意味があります。
1つめは、道端や神社・寺院などで商品を売るための、台を設けた屋根のある小さなの店のことです。
移動可能なものを指しており、台車をとりつけたものや、自動車を改造したものなどがあります。
神社などで祭りがあると、この店がやってくることが少なくありません。
簡単な構造をした屋根つきの小屋に台を置き、そこに商品を並べます。
簡単に設置や取り壊しを行うことができ、移動が可能です。
2つめの意味は山車のことです。
祭礼の際にそれを引いて練り歩く飾り付けをした小屋型の台を指しています。
地域によって飾りつけや台の大きさに違いがあります。
3つめは、能や歌舞伎などで、家屋・宮殿・社寺として舞台上に設けられる道具や作り物です。
4つめの意味は、家や店のつくりです。
「屋台」の使い方
道端や神社・寺院などで商品を売るための、屋根付きで台を設けている小さな店を指して使用することが多いです。
移動できるものを指しており、たんに規模の小さな店のことではありません。
「露店」とは?
道端や神社・寺社などで、ござを敷いてその上の商品を並べて売る店のことです。
移動式とは限らず、屋根がないものもあります。
また、路上で商品を売る簡単なつくりの店のことも指します。
この店で売られるものはさまざまで、食べもの、骨董品、食器、衣類などが扱われています。
海外にもこのような形態の店があり、韓国で「露店」といわれているところでは、トッポギやトースト、おやつなどが販売されています。
「露店」の使い方
道端などでござを敷いて商品を並べて売る店や、簡単なつくりの道端などで商品を売る店を指して使用をします。
台を設けていなかったり、屋根がなかったりすることがあります。
また、移動式とは限りません。
多くの場合、道端に商品を並べて売る店を指して使用をします。
「屋台」と「露店」の違い
道端で商品を売る店を指している2つの言葉ですが、店の形に違いがあります。
「屋台」は屋根付きで移動できるものです。
神社や寺社の祭りで見かけるものがそれです。
台車をとりつけたものや、車を改造したものなどもあります。
「露店」は屋根がついていないことがあり、移動できるものだとも限りません。
台を使用せず、ござを敷いてその上に商品を並べることもあります。
どちらも小型店舗のことではありません。
「屋台」の例文
・『屋台でりんご飴を購入する』
・『屋台から焼きトウモロコシの香りが漂ってくる』
・『屋台で大人気の商品』
・『屋台で食事を済ませる』
「露店」の例文
・『多数の露店が出ていた』
・『露店で食器を購入する』
・『多数の露店でにぎわっている』
・『露店で買い物をする多くの人たち』
まとめ
道端などで商品を売る店を指している2つの言葉ですが、店の形に違いがあります。