終活をおこなおうと思っている人、相続について学びたい人。
そんな方が学習しておきたいのが「遺産」と「遺品」の違いです。
この記事では、「遺産」と「遺品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遺産」とは?
「遺産」とは亡くなった人が残した、財産としての価値があるもの。
亡くなった人の財産のことです。
具体的には生前に銀行に預けていた普通預金、定期預金。
保有している土地や建物なども遺産にふくまれます。
遺産を家族が相続するためには、銀行や生命保険会社に連絡をおこなうことも大切。
また遺言などが残されていないか、確認もおこなっておきます。
遺産というと「家族に残してくれた多額の現金」を連想してしまいますが、故人の住宅ローンの返済金など負の遺産もあてはまります。
故人との関係が思わしくない、負の遺産が多いと判断した場合は、3か月以内であれば家庭裁判所に相続の放棄をもうしたてることができます。
遺産の処理に困った場合は、1人で抱え込まず弁護士や行政書士などお金のプロに相談することも大切です。
「遺品」とは?
「遺産」とよく似ているのが「遺品」です。
遺品とは、亡くなった人が所有していたもの全てになります。
またその人を思い出す、懐かしのアイテムを遺品と呼ぶこともあります。
遺品整理をおこなうタイミングは、区切りのいい四十九日前後がおすすめです。
兄弟や近しい親戚がいる場合は、あらかじめ連絡を取っておき誰が中心となっておこなうのか決めておくとトラブルにならずに済みます。
遺品整理をおこなうときは、まず貴重品とそうではない物に分けます。
続いて「残しておきたい洋服や雑貨」を取り分けておきます。
あまりにも物が多いときは遺品整理の業者など、第三者に依頼するのもひとつの手。
できる範囲でおこなうことも、遺品整理を負担なくおこなうコツです。
「遺産」と「遺品」の違い
どちらも「遺す」という言葉があるので、間違えて使用することがあります。
「遺産」と「遺品」の違いを、分かりやすく解説します。
・相続にとって大切な遺産
遺産と遺品は紛らわしい言葉のひとつです。
どちらも入り混じって使われていますが、遺品は亡くなった人が持っていたものすべて。
例えば自宅にある、タンスや洋服・本や細かな雑貨などが遺品にあたります。
ちなみに故人が親しかった親族や知人に、遺品の一部を贈ることを形見分けと呼んでいます。
遺品という大きなカテゴリーにはいるのが遺産。
遺産の中でもとくに、財産的な価値があるものです。
また遺産は相続人の間で、ただしく分け合うことが基本。
そのため近しい人が亡くなると、持っていた遺産はどんなものがあるか、洗い出す作業が必要になってきます。
法律の観点からも、非常に大切になってくるのが遺産なのです。
まとめ
「遺産」と「遺品」の違いを分かりやすくお伝えしました。
遺産は亡くなった人の持ち物を相続するときに重要な、金銭的な価値があるもの。
対して「遺品」は亡くなった人の所有していたもの全てになります。