幼い時に「あせも」で悩まされた方は意外に多いものです。
この他にも「湿疹」という症状があるのですが、両者の違いをご存知でしょうか?
そこで、この記事では、「あせも」と「湿疹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あせも」とは?
「あせも」は「大量の汗をかいたことによって、汗をの正常に排出させることができなくなることで発症してしまう発疹のこと」を言っています。
「あせも」は日本の高温多湿の環境の中で汗をかいてしまうことで、発汗するための管が詰まっていき、皮膚の中に汗が貯まっていきます。
その結果起こるわけです。
かゆみを感じる赤い小さな発疹がたくさんの汗をかいた部分に急速に現れてきますので、 皮膚を常に清潔にして涼しい環境下で過ごしていると、自然に治癒していくのです。
「湿疹」とは?
「湿疹」は、「皮膚の表皮や真皮上層など表層に見られる炎症の総称のこと」を指しており、別名「皮膚炎」とも呼ばれています。
湿疹の大半は外から刺激を受けることで反応してしまい起こる接触皮膚炎と言えますが、その原因がはっきりと解明されていない湿疹もあります。
しかも、かゆみだけでなく、皮膚に赤身を帯びたり、細かなブツブツや小さな水疱なども混じり合って現れてくることも珍しくありません。
「あせも」と「湿疹」の違い
では、ここで「あせも」と「湿疹」の違いを見ていきましょう。
「あせも」は汗を大量にかいてしまった後に皮膚に細かな水ぶくれやブツブツが現れてくる皮膚疾患のことを指しています。
汗がかきやすい夏に多く見られて、特に小さな子供が発症しやすい点が特徴。
また、高熱でうなされている人や高温の環境下で仕事をされている人でも発症するケースもあるのです。
片や、「湿疹」は「皮膚炎」と同じような疾患ですが、赤くかゆみを感じる発疹を引き起こしまうことや、皮膚表面が粗くなっていく点が特徴でしょう。
また、「湿疹」は乳幼児だけでなく成人・高齢者まで幅広い年代層で発症が見られ、発症する部位が特定の場所にしかできなったり、逆に全身の至るところに出て来る場合もあります。
発症原因も不明確で症状の症状も皮膚が乾燥してかゆみを覚えるような軽度のものから皮膚をかきむしって出血してしまう重いレベルの状態まで見られるのです。
中には引っ掻きすぎたり擦ったりしすぎるために、皮膚が厚くなり硬くなることも往々にしてあります。
「あせも」の例文
「あせも」の例文を挙げてみました。
・『あせもの原因が多量に汗をかきことによる』
・『あせもで炎症を起こして痒くなった』
「湿疹」の例文
「湿疹」の例文には次のようなものがあります。
・『湿疹の治療にあたり、まずかゆみと炎症を抑える塗り薬をつける』
・『湿疹の原因となる刺激には、接触性の化学物質も考えられる』
まとめ
「あせも」と「湿疹」の違いを説明してきましたが、どちらも体にかゆみを覚えてしまうことは間違いありません。
辛い思いをしないためにも早めの治療が必要です。