日本ではお米が主食ですが、お米は世界各国で食べられている食物です。
お米は「苗」を植え、「稲」を育てていきますが、今回はこの二つの違いを改めて見ていきましょう。
この記事では、「稲」と「苗」の違いを分かりやすく説明していきます。
「稲」とは?
「稲」とは、イネ科イネ属の一年草の植物で、お米はその種子です。
水田(水稲・すいとう)や畑(陸稲・りくとう)で作られます。
日本では春に田植えを行い、秋に収穫をするところが多いようですが、暖かい地域では、2回これが行われることもあります。
日本で穫れるお米は主に、「うるち米」、「もち米」、または「酒米」が作られています。
「苗」とは?
「苗」とは、芽を出した植物が少し成長し、植え替えができる大きさのものを言います。
そのうち、成長して草や花になる草本植物を「苗」と言い、花木や樹木などの木本植物を「苗木」と呼びます。
「苗」は「なえ」と読む他にも、「びょう」や「みょう」とも読みます。
例えば、「育苗(いくびょう)」、「豆苗(とうみょう)」、あるいは「痘苗(とうびょう)」などの言葉として使われています。
「稲」と「苗」の違い
「稲」と「苗」の違いを、分かりやすく解説します。
「稲」は一年草の植物で、その種子はお米になります。
一方、「苗」は発芽して少し成長し、植え替えが可能なものを指します。
「苗」は水田、または畑に植えて育てられ、「稲」の種子(お米)が成長したら収穫をします。
日本では春に田植えが行われ、秋に収穫をしています。
お米は世界各地で作られています。
暖かい地域では二期作、あるいは二毛作が行われ、1年に2回「稲」の栽培、収穫が行われています。
各地域によって、お米の種類や味が異なります。
それぞれの風土を生かしたお米が作られています。
「寿司」は日本食の中でも、世界的に人気がある食べ物です。
「寿司」にはお米が欠かせませんが、そのお米はヘルシーフードとしても注目されています。
まとめ
お米は秋に種籾を刈り取るところからスタートします。
翌年の春、田植えまでに、田んぼの土作りから始め、田んぼの状態を整えていきます。
その間に育苗箱に種籾を撒き、「苗」を育てます。
「苗」が成長し、植え替えが出来るようになった頃、それを田んぼに移植します。
これが田植えです。
その後、水管理、雑草駆除などをしながら、「苗」が「稲」に、そして「稲穂」へと成長していくまで育てていきます。
秋になると、十分に「稲」が育ち、稲穂が垂れ下がるようになります。
色も緑色から黄金色に変わっていきます。
日本では秋に台風がやってくることもあり、収穫の遅い「稲」や、背丈の長いものは強い雨風によって、倒れてしまうこともあります。
1年をかけて精魂込めて育てた「稲」を台無しにしないためにも、稲刈りのタイミングが重要になってきます。
「米」という字は「八十八」と書くと言われ、お米作りには八十八、すなわちたくさんの手間がかかると言われてきました。
秋は新米の美味しい季節です。
お米ができるまではとても多くの作業が必要です。
このことを知り、より感謝しながらご飯を美味しくいただきたいものです。