時間と空間に思いを馳せたとき、浮かんでくる言葉はいくつかあります。
この記事では、「次元」と「時空」の違いを分かりやすく説明していきます。
その差を知って、物理学の知識を正しくつけていきましょう。
「次元」とは?
次元(じげん)とは、空間のこと。
どこまで広がっているのか、正しく判断するための「ひとつの指標」になります。
次元と聞いて思い浮かべるのが「一次元」や「二次元」そして「三次元」などの専門用語です。
どれも空間がどのくらい有るのか、しめしたもの。
一次元がひとつの空間なら、二次元はふたつの空間。
三次元はみっつの空間です。
一次元が一直線なら、二次元は縦と横。
三次元は縦と横、そして高さのことです。
ちなみに私たちが暮らしているのは、三次元の世界です。
次元には「レベル」という意味もあります。
「次元の違う可愛さ」だと、人並外れてキュートなこと。
また「異次元」は別世界という訳です。
「異次元の走りを見せるスポーツカー」や「異次元のアスリート」として用います。
色々な世界観をあらわしたものが次元です。
「時空」とは?
時空(じくう)とは、時間と空間のこと。
天才学者・アインシュタインが発見した、物理学のひとつの考え方です。
時空とは「4次元」と表現されることもあります。
3次元は縦と横と高さですが、4次元は「3次元の概念に時間を加えたもの」として示されます。
つまり縦と横と高さ、そして時間を軸にしたものが「時空」です。
時空が解明されれば「タイムマシーンに乗って、過去や未来を行き来することができる」と言われています。
4次元はあると仮定されていますが、どうすれば4次元に行けるのかは詳しく分かっていません。
「時空」には、長い時間という意味もあります。
そのため「時空を超えて活躍するミュージシャン」だと、時代を超えて愛される音楽家という意味になります。
「次元」と「時空」の違い
どちらも科学や物理で用いられる言葉です。
「次元」と「時空」の違いを、分かりやすく解説します。
・4次元の時空
「次元」と「時空」は、どちらも空間をあらわす指標です。
この世の広がりを、軸で表現したものになります。
「次元」と「時空」はどちらも区別をつけるのが難しいのですが、実は4次元と時空は同じもの。
なぜなら縦と横と高さ、そして時間を付け加えた4次元が時空だからです。
そのため「次元」という大きな枠組みの中に「時空」があると考えると、非常に分かりやすいです。
1次元、2次元、3次元、4次元と広がりをみせる次元。
そのうちの4次元が時空です。
まとめ
「次元」と「時空」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
どちらも空間を表現した、物理学の用語です。
次元は空間がいくつあるか数えたもの。
1次元や2次元として、数えていきます。
それに対する「時空」は、時間と空間のこと。
3次元の概念に「時間」をプラスしたものが時空です。
時空と4次元は同じものになります。
科学の言葉を覚えて、学びの空間を広げていきましょう。