この記事では、「首相」と「党首」の違いを分かりやすく説明していきます。
「首相」とは?
「首相」は、日本で言う内閣総理大臣のことで実質的な政治においてのトップです。
何故、実質的なトップという言い方をするのかについてですが、日本は過去に、政治を天皇家が運営していましたが、第2次世界大戦終結後、政治への関与を行わないという規定になり、実質的な政治から退いた形になり、内閣総理大臣に精事件が完全に移行したからです。
「党首」とは?
「党首」は、民主党や自民党という党の派閥のトップのことを指します。
日本は民主主義になりますので派閥という物が存在し、それぞれの党首から代表を選出し、総理大臣となる候補を立てることが可能です。
ただし、総理になれるのは、与党の第一党首というお約束があり、これらは投票権が多いが故、自動的に投票権が多い物が党首となります。
「首相」と「党首」の違い
「首相」と「党首」の違いは、国の政治のトップとするか、単に自民党や民主党という派閥内でのトップのことを指すかです。
「党首」の状態ではまだ、実質的な政治のトップではありませんが、国会議員が「党首」を総理大臣として選べば「首相」になります。
「首相」の例文
・『首相の任命は形式上天皇陛下が行う』
この例は、「首相」という内閣総理大臣の任命は、天皇陛下が形式上任命を行うことを指します。
なお、これらは告示になりますので、天皇陛下が「首相」の任命を拒否する権限はないのですが、それと同時に「首相」が万が一トラブルを起こした場合、天皇陛下に任命の責任はありません。
「党首」の例文
・『党首討論会』
この例は、総理大臣と、自民党や民主党の他その他の党が一対一で意見をぶつける討論会のことです。
よく国会で中継されているのがこの討論会で、総理大臣となるものと意見をぶつけるのが目的ですが、そのほかにも目的があり、総理大臣の任命責任などを追究したりと政治家を攻撃するための方法としても利用されます。
まとめ
「首相」と「党首」の違いは、国の政治においてのトップであるか、そのトップになるための器がある人物立ちであるかです。
「党首」はいわば、日本を代表する政治の考え方の象徴であり、複数人の政治家からなります。
その中から、「首相」となる総理大臣になる器を選出し実質的な政治のトップになるのです。
逆を言えば、「党首」は、そのほかの「党首」を批難して自分たちの方が優れていることをアピールすれば、「首相」になりやすく、言い方を悪く言えばアピールが上手な人間ほど「首相」になりやすいのです。
ただ、そうした人物の場合、政治のトップに君臨してから苦労をします。
何故なら、アピール力だけで政治を動かすことは不可能で、他の政治家や国会議員に公務員の助けがあって初めて日本の政治は機能するため、アピール力だけあっても決断力に行動力などの他駆け引きを可能とするだけの能力が無ければすぐに総理の座を引きずりおろされます。