子供の習い事には、たくさんの種類があります。
一般的なものとしてはピアノ等の楽器、歌、珠算、バレエやその他のダンス、スイミング等のスポーツ、英会話等の語学、そして習字などです。
この中で「習字」を習った経験がある方も多いでしょう。
この「習字」のことを「書道」と呼ぶこともあります。
2つの違いは何なのでしょうか。
この記事では、「習字」と「書道」の違いを分かりやすく説明していきます。
「習字」とは?
「習字」とは文字通り「字を習うこと」です。
それでは、習う「字」とは何でしょうか。
一般的に「習字」で習うのは字の形、筆順、書き方などです。
お手本となるものがるのが普通で、お手本に忠実な文字が良いとされることが多いのが現状です。
「習字」には大きく分けると「毛筆」と「硬筆」があり、「毛筆」は筆に墨を付けて半紙等に書くもので、「硬筆」はペン等にインクを付けて便箋等に書くものです。
この2つはやり方がかなり違うので別々の科目として教えている教室も多くあります。
英語では「penmanship」と言います。
これは「書法」と訳されることもあります。
「書道」とは?
「書道」とは文字通り「書の道」です。
「道」とは「柔道」「剣道」「華道」「茶道」に使われるように「技術や精神を磨いて人間としての成長を目指す」ことです。
つまり「書道」とは「文字を書くことを通じて技術や精神を鍛錬して成長する」という意味になります。
「華道」や「茶道」と同じようにかなり芸術としての側面が強いでしょう。
英語では「Japanese calligraphy」と言います。
「習字」と「書道」の違い
「習字」と「書道」の違いを、分かりやすく解説します。
「習字教室」や「書道教室」が街にたくさんあるのを見ると分かるように、「習字」も「書道」も子供(だけではなく大人にも)の習い事としてポピュラーなものです。
しかし、目指しているものが全く違います。
「習字」が目指しているのは基本的には「美しい文字を書くこと」です。
ここで言う「美しい」とは最大公約数の美しさであり、先生のお手本です。
それに対して「書道」が目指すのは「芸術としての書の実現」です。
つまり、美しい文字を書く必要はなく、個性的であり人の心を動かす文字が良いとされます。
「習字」の例文
「習字」の例文としては以下のようなものがあります
・『習字を習うと字が上手くなります』
・『小学校で教える毛筆書写は習字のひとつです』
「書道」の例文
「書道」の例文としては以下のようなものがあります
・『有名な書道家の書いた文字は読めません』
・『書道を極めて師範の免許を取りました』
まとめ
この記事では、この記事では、「習字」と「書道」の違いが目的の違いにあるということを説明してきました。
しかし、特に子供の習い事としての「習字」と「書道」はほとんど同じ意味で使用される場合も多く、混乱します。
ということは、実際に始める場合は複数の教室を調べて、どこが自分の目的に近いものなのかを確認した上で決定する必要があるということになります。