この記事では、「逃がす」と「逃す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逃がす」とは?
「逃がす」は、こちら側が意図的にその状況を作り出し、あえて捕らえないでいることです。
つまり、「逃がす」は意図的に対象となるものを開放することも「逃がす」になりますが、対象自らが逃亡しても後を追わないことも「逃がす」になります。
「逃す」とは?
「逃す」は、こちら側の不注意で相手を逃亡させた状況になります。
また、「逃す」は、チャンスなどの好機についても「逃す」といえば、チャンスをつかむことができなかったことを表現可能です。
ただ、「逃す」は必ずしも自分に原因があるとは限らない点が注意点になります。
「逃がす」と「逃す」の違い
「逃がす」と「逃す」の違いは、対象となるものが逃亡をした際、逃亡をあえて意図的に作り出したか、単なるミスで逃げられたかです。
「逃がす」はあえて対象を泳がせることであり、行ってしまえば、逃亡することでその後ろに存在するものを捕らえようと考えることが可能です。
しかし、「逃す」は対象をこちら側のミスで逃亡させたが故、追う手段も無ければ見つける手段もありません。
その為、「逃がす」という行為は何か見返りが存在するという点においても違いがあります。
「逃がす」の例文
・『捕らえられた鳥を逃がす』
この例は、捕まえられている鳥をあえて解き放ち、逃亡することを手助けした例になります。
このケースにおいては、逃亡を手助けした側が、野鳥の保護を目的に活動していると仮定した場合、利点があり、野鳥が自然に返り生き延びることが可能という利点が生まれます。
「逃す」の例文
・『まさか、終電を逃すとは』
この例は、最終電車に乗るチャンスを失ったという例です。
このケースは、最終電車に乗り後れたのは、自分のミスであることがうかがい知れ、「逃す」という文字から自分のミスで終電に乗れなかったことを指します。
ただ、注意すべくは、必ずしも、終電に乗れなかったのがミスであるかどうかは実のところ、文章からでは分からないという点です。
例えば、残業を言い渡され、その残業が当番制で会った場合、終電に乗れなかったのは、当人のミスではなく、単に時間に間に合わなかったという客観的な事実になるため、実のところ、「逃す」は必ずしも、自分のミスを指すとは限りません。
まとめ
「逃がす」と「逃す」の違いは、意図が絡むか単に自分のミスで結果そうなるかです。
「逃がす」は意図があり、意図した結果得られるものがあります。
その上で、「逃す」は、自分のミスか、結果的にそうなるが故何も得られないことを指し、違いについては何かを得られるかどうかも違いです。
「逃がす」はよく、自分のミスの結果そうなることだという方が多いのですが、実はそうではなく、必然である場合も存在します。
そうした場合、「逃がす」と「逃す」の違いは、意図が絡むかどうかではなく、何か成果などが得られるか何も得られないかという問題に変化するのです。