認められていないという語彙は、いくつかあります。
この記事では、「非公式」と「非公認」の違いを分かりやすく説明していきます。
違いが分かると、気持ちがすっきりと晴れていきます。
「非公式」とは?
非公式(ひこうしき)とは、公式に発表されたものではないこと。
公の場で言われたこと、リリースされた物ではないことです。
「非公式」は漢文風にいうと「公式にはあらず」と書きます。
「公式」というのは、決められたスタイルのこと。
厳かなルールに則っておこなわれる、正しい方式のことです。
また組織など、多くの人によって執り行われるものを公式と呼んでいます。
つまり定められたルールから外れているもの。
個人で執り行われるものが非公式です。
非公式の具体的な使い方としては「色々な機能が実装された非公式アプリがリリースされた」や「非公式で交渉をすすめている」などがあります。
ちなみに非公式アプリとは野良アプリと呼ばれるもの。
正規の手続きを踏んでいないアプリのことです。
「非公認」とは?
非公認(ひこうにん)とは、公には認められていないもの。
メーカーや権利者の許可を得ていない商品やサービスです。
「非公認」は「公認」を打ち消している言葉です。
公認とは、表向きにひろく認めること。
企業や団体が、その存在を肯定してあげることです。
「非公認」はその逆の意味があります。
つまり表立って承認されていないもの、企業や団体に受容されていないものが「非公認」です。
権利者のゴーサインが出ていないものは、まとめて非公認と呼んでいます。
非公認の使われ方としては「市の非公認キャラクターが、食のイベントに登場した」や「人気アイドルの非公認ファンクラブが結成された」などがあります。
当事者が認めていないものに「非公認」は使われます。
「非公式」と「非公認」の違い
どちらもよく似た「三文字言葉」なので、使い分けが難しいです。
「非公式」と「非公認」の違いを、分かりやすく解説します。
・形式は非公式、物は非公認
「非公式」と「非公認」は、大人でも区別できない言葉です。
非公式は「非公式の会談」といわれるように、儀式やスタイル、会合などの「形式」に用います。
一連の流れをまとめて「非公式」という場合が多いです。
それに対する「非公認」は、許可を得ていないもの全般を指しています。
非公式のファンクラブ、非公式のキャラクターなどがその一例です。
やり方や手段に対しては非公式。
商品やキャラクターに対しては非公認です。
形が見えにくいものは非公式。
形あるものが非公認です。
まとめ
「非公式」と「非公認」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
どちらも日常生活でよく耳にするワードです。
非公式とは公に発表されていないもの。
表向きには公開されていないものです。
非公認はメーカーや権利者が認めていないもの。
表立って了解を得ていないものになります。
「非公式」と「非公認」の違いをおさえて、豊かな知識を身につけていきましょう。