舞台にまつわる言葉は、色々とあります。
この記事では、「演劇」と「劇」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になっていた疑問を、ひとつずつ解消していきましょう。
「演劇」とは?
演劇(えんげき)とは、舞台の演出のこと。
お芝居や宝塚の公演、ミュージカルをまとめて「演劇」といいます。
憧れの女優さんや俳優さんを近くで観られる、最高のエンターテイメントです。
演劇は「劇を演じる」と書きます。
一般的な演劇には、シナリオを書く脚本家、作風を決める演出家、ライトを担当する照明さんがいます。
また主役を務める女優さん、わき役をかざる俳優さんもいます。
多くのプロによって成り立っているのが「演劇」です。
観客の人に感動を伝えるもの、伝えられるように見せ場をつくるのが「演劇」の醍醐味です。
演劇は舞台で演じられるもの全般を指すので、その種類は色々とあります。
狂言や歌舞伎など日本の伝統芸能もあれば、歌のお姉さんが登場するファミリーミュージカルも存在します。
年齢問わず楽しめるのが演劇の魅力です。
「劇」とは?
劇(げき)とは、台本にしたがって主人公が歌ったり演じたりするもの。
幼稚園の人形劇やテレビのドラマ、学芸会の出し物も「劇」に当てはまります。
「劇」の元祖ともいえるのが、古代ローマ時代のお芝居です。
もともとは神様にささげる式典が、時代の移り変わりとともに「見せるためのもの」に変化していきました。
劇という漢字には、目まぐるしく動く・変化するという訳もあります。
小さな枠やスクリーンの中で、メリハリのある演技を見られるのが「劇」の良さです。
一方で劇には「事件」というニュアンスもあります。
またドラマチックな出来事を「劇的」といいます。
「スーパースターが劇的なシュートを決めた」などが、その一例です。
「演劇」と「劇」の違い
どちらも「劇」が付いているので、迷いやすいです。
「演劇」と「劇」の違いを、分かりやすく解説します。
・劇の中に「演劇」がある
「演劇」と「劇」はどちらも、お芝居という意味があります。
観客に見てもらうための舞台をあらわします。
演劇はミュージカルや歌舞伎など、幅広い演目でつかわれます。
演じ手はプロなので「お金を払って見るもの」です。
それに対する劇は、保育園や幼稚園の出し物もふくまれます。
先生や子どもたちが舞台に上がることも多く、演じ手がプロではないこともあります。
そのため、お金を払わなくても見られる場合も含まれています。
プロもアマチュアも、すべてまとめたものが「劇」。
プロが演じるエンターテイメントが「演劇」です。
まとめ
「演劇」と「劇」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも台本のあらすじに従って、キャストの手で演じられたもの。
演劇は女優さんや俳優さんが、舞台で演じるアミューズメントのこと。
劇は保育園や学園祭の出し物をふくむ、広い意味の演芸です。
中身は違えども、どちらも「観客の心を揺さぶる」なくてはならない演目です。