果物に関連する言葉として「果汁」と「ピューレ」があります。
料理本などでもよく見かける言葉ですが具体的にはどのようなものを指しているのでしょうか。
今回は、「果汁」と「ピューレ」の違いについて解説します。
「果汁」とは?
「果汁」とは「果物を搾ったときに出る汁」を指す言葉です。
「果汁」を簡単に説明すると「果物に含まれている水分」のことです。
果物には多くの水分が含まれています。
そのような水分が外部に溢れでたものを指して「果汁」と表現します。
果物の中に含まれている状態の水分に対してもつかれる言葉ですが、一般的には果肉と分けられた汁のみのことを「果汁」と呼びます。
一般的には果物に対して使われる言葉ですが野菜やその他木の実などに含まれる水分を指すこともあります。
例えばスイカは分類上野菜にですが、スイカに含まれるたっぷりの水分は「果汁」と呼ばれます。
果汁を英語で表すと「ジュース(juice)」となります。
我々が清涼飲料水とほぼ同義で使っているジュースという言葉はもともと果物の絞り汁を指す言葉で、現在でも食品表示基準上ジュースという名称が認められるのは100パーセント「果汁」で造られている飲料のみです。
「果汁」の使い方
・しぼりたてのオレンジ果汁はさわやかな味がする。
・いろいろな果汁を混ぜあわせてミックスジュースを作る。
・果汁が目に入って痛い。
・果汁がしたたるほどみずみずしい桃にかぶりつく。
「ピューレ」とは?
「ピューレ」とは、「野菜や果物を潰してつくるペースト状のもの」を指す言葉です。
「ピューレ」は野菜や果物などの原料をすりつぶしたり裏ごししたりして作ります。
加工しやすいように煮込んだり加熱したりすることもありますが基本的には他の材料や調味料を加えず素材を柔らかく加工しただけのものを指します。
製造時には皮や種、繊維質などを取り除き食べやすくします。
栄養や風味のためにあえて取り除かずまるごとフードプロセッサーなどで加工することもありますが、完成形がドロドロと柔らかい半固体半液体状になっていれば「ピューレ」です。
そのまま食べたりソースのように使うほか料理の材料としても使用されます。
既に柔らかく加工されているのでなじみやすく、美味しさと調理時間短縮のふたつのメリットが期待できます。
「ピューレ」の使い方
・大量のトマトでピューレを作る。
・ミートソースのベースにトマトピューレを使用する。
・苺のピューレをパイ生地に塗る。
・アボカドのピューレには苦味がある。
「果汁」と「ピューレ」の違い
「果汁」と「ピューレ」の違いは「果肉を含むかどうか」です。
「果汁」は果物や野菜の水分または水分を搾ったものを指す言葉で、果肉や皮など水分以外のものは含みません。
「ピューレ」は野菜や果物などをまるごと柔らかく加工したものを指します。
果汁以外に果肉を含み、完全な液状ではなく半固体半液体のドロドロとした状態です。
作り方の違いとしては搾るのが「果汁」、つぶすのが「ピューレ」です。
まとめ
「果汁」と「ピューレ」では製法が全く異なり、仕上がった状態も見た目が大きく違います。
料理をするなら知っておいたほうが良い知識なのでこれを機械に覚えておきましょう。