あの世を想像したとき、思い浮かぶ言葉があります。
この記事では、「極楽」と「浄土」の違いを分かりやすく説明していきます。
清らかに生きるための、ヒントにしてみてください。
「極楽」とは?
極楽(ごくらく)とは、悲しみや憎しみのない平和な世界のこと。
穏やかで幸せな時間が流れている、天国のような所です。
極楽には阿弥陀仏という、仏さまが住んでいます。
阿弥陀仏と聞くと思わず首を傾げてしまうのですが「南無阿弥陀仏」というお経に登場するのが、こちらの仏さま。
本当の名前は阿弥陀如来です。
阿弥陀如来には、この世の苦しみや悲しみを取り除くパワーがあるとされています。
仏教には浄土宗という宗派があります。
浄土宗では「南無阿弥陀仏」と唱えると、阿弥陀如来さまの力によって、極楽に導かれると伝えています。
極楽は争いごとのない、安楽の地です。
「浄土」とは?
浄土(じょうど)とは、煩悩のない安らぎの世界のこと。
蓮の花が咲いていて、美しい鳥がさえずっている雅な空間です。
夢のような、幻想的な景色がどこまでも続いています。
浄土には薬師如来さま、大日如来さまなど、日本でよく知られた仏さまが数多く住んでいます。
仏さまの癒しの場なので、憎しみや苦しみなどの負の感情はありません。
尊い仏さまたちが手を取り合って、平穏な空間をつくっています。
ちなみに「浄土」の「浄」は清い・穢れの無いという意味。
そのため「魂が汚れていない、ピュアな場所」が浄土です。
浄土は浄土真宗をはじめとする、仏教の各宗派にて信仰されています。
浄土にたどり着けると、魂が磨かれて悟りを開けるとされています。
「極楽」と「浄土」の違い
どちらも聞いたことはあっても、区別を付けにくいです。
「極楽」と「浄土」の違いを、分かりやすく解説します。
幸せに生きるための礎にしていきましょう。
・浄土のひとつが「極楽浄土」
極楽も浄土もまるで天国のように、温かくて穏やかな空間です。
この世で感じていた悩みや苦しみが一切消えていくので、どこを見ても幸せなオーラで満ち溢れています。
またひと言で「浄土」といっても、その種類は色々とあります。
なかでも「極楽浄土」はこの世で徳を積んだ方が、亡くなったあとに行く最上の場所。
極楽浄土に行くと、悟りが開かれて誰もが仏さまのように神々しくなれます。
つまりこの世で精いっぱいの修行をおこない、たくましく生きた人のみが行ける場所が「極楽浄土」です。
この世の終わりに極楽浄土に歩めるように、日々精進することが大切です。
まとめ
「極楽」と「浄土」の違いを改めてお伝えいたしました。
極楽と浄土はそれぞれ、素晴らしい仏さまが住んでいる別世界です。
また「極楽浄土」は亡くなったあとに、導かれる場所です。
この世には色々な苦しみがありますが、ひとつひとつを修行と思えば苦ではなくなるものです。
毎日を1歩ずつ丁寧に歩みながら、仏さまに褒めてもらえるような行いをしていきましょう。