会社を辞めるとき、覚えておくべき言葉は2つあります。
この記事では、「会社都合退職」と「自己都合退職」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい知識を得て、損のない退職を目指していきましょう。
「会社都合退職」とは?
会社都合退職とは、会社の都合で辞めること。
リストラや解雇など、会社の一方的な都合で事がすすむときに用います。
会社都合退職のメリットは、失業給付金を受けられる期間が長いこと。
また申請を上げてから、認可がおりるまでの時間もスピーディです。
会社の都合によって退社を余儀なくされるので、退職金も満額で受け取れます。
また会社都合退職の理由は、意外にも幅広いもの。
長時間におよぶ残業を強いられた、社内でパワハラやいじめを受けた、求人票と実際の仕事内容が異なっていたなども「会社都合退職」と認められるケースもあります。
「自己都合退職」とは?
自己都合退職とは、働く人の都合で会社を辞めること。
家族の介護や育児、転勤や病気など、プライベートにまつわる何らかの理由があるときに用います。
自己都合退職は失業給付金の申請から、給付までの時間が長いというデメリットがあります。
また受け取れる期間も短いので、早めに次の就職先を見つける必要があります。
退職金はケースバイエースで、雇用内容によっては満額受け取れないこともあります。
自己都合退職を選ばざるを得ないときは、次のようなときです。
結婚や出産などで自主的に、仕事を辞めようと思っているとき。
ほかの会社に転職が決まっているとき。
家族の介護や看護をしたいときなどです。
ちなみに退職する人のおよそ7割は「自己都合退職」で辞めていくとされています。
「会社都合退職」と「自己都合退職」の違い
「会社都合退職」と「自己都合退職」の違いを、分かりやすく解説します。
知らないと損をすることもあり、注意が必要です。
・失業給付金の違い 「会社都合退職」と「自己都合退職」は同じように見えますが、制度が異なっています。
「会社都合退職」はリストラなど、会社主導で仕事を辞めざるを得ないときに用います。
そのため失業給付金も手厚くなっていて、早いと申請からおよそ1週間で給付が始まります。
給付期間は3か月から約1年と、長いものになっています。
それに対する「自己都合退職」は、プライベートの理由で仕事を辞めるときに用います。
会社都合退職ほど優遇されておらず、申請から給付までおよそ2か月かかります。
給付期間は3か月から、半年以内と短くなっています。
まとめ
「会社都合退職」と「自己都合退職」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
どちらも退職時に知っておきたい用語です。
会社都合退職はリストラなど、会社の都合で辞めざるを得ないときに使います。
自己都合退職は介護や結婚など、私的な理由で会社を辞めるときに用います。
「会社都合退職」と「自己都合退職」の内容に異議がある場合は、ハローワークに申し立てをおこなえば内容を吟味してくれます。
正しい知識を得て、納得のいく退社を目指していきましょう。