この記事では、固執とこだわりの違いを分かりやすく説明していきます。
固執とは?
固執(こしつ)とは、自分の考えを相手に無理矢理押し通すことを意味しています。
他人の言葉は聞き入れずに、自分の意見だけを主張して通そうと主張して譲らないという意味合いもあります。
こういった人は、自分の意見が正しいと思っていることから、人の話を信用していないところがあり、人から嫌われてしまいます。
他人の意見には耳を貸さないくせに、自分が思うことを主張して通そうとするだけではなく、頑固に譲ろうとしません。
また、立場を変えることなく、拘りすぎて人を疲れさせるのも固執する人に見られる特徴です。
そんな固執する人は、柔軟に物事を考えられないので、新しいものを受け入れられなかったり、頑固なところがあるのも人を寄せ付けないところ。
この言葉の使い方としては、「あなたのやり方は固執しすぎている」「君は彼氏に固執している」と使い、どちらも悪い意味で相手の態度と考えを改善させたいと思うときに使える言葉です。
類語に「執着」「執拗」とあるように、執着した考えや行動は人に不快感を与えます。
類義語は「妥協」「無頓着」です。
もう少し人に譲れるようある程度妥協した方がいいでしょう。
こだわりとは?
こだわりとは、そのものに対して、いつまでも気にかけるという意味があります。
作るだけではなく、その物の使い勝手をよくしようと考えて手を加えたり、シンプルなデザインをもっと個性的な色や柄にしてみようとすることをこだわりと言います。
また、妥協せずに、もう少し考えてみよう、行動してみようとすることもこだわりに当てはまります。
この言葉はいい意味で使われ、「あなたはこだわりを持つ人だ」と褒めるときに使っています。
物事を妥協せずに取り組む姿勢と、その考え方に当てはまるこの言葉は、反対にこだわりすぎて迷惑をかけてしまう行動に対しても使われています。
例としては、物を作るとき、形にこだわりすぎるあまり、いつまでも完成しないときに「あなたはこだわりすぎて困る」と思わせてしまうのです。
固執とこだわりの違い
固執とこだわりの違いを解説していきます。
自分の考えを無理やり相手へ押し付けてしまうことを固執といい、そのものに対して気をつけるというのがこだわりという違いがあります。
固執の例文
・あなたは自分の理論に固執すぎるので柔軟な考え方をしたほうがいい。
・佐藤さんはいつも彼氏に依存しすぎて固執している。
自分の理論にこだわり、追求するのは素晴らしいことだが、人にその考えを強く押し付けるのはよくないのです。
また、彼氏に依存しすぎる彼女は、自分が本当に望む楽デートができていない人が多い傾向が見られます。
こだわりの例文
・収集している骨董品の中でも、この壷にだけは強いこだわりがある。
・中途半端に妥協せず、追及するこだわりが強い人は素晴らしい。
収集する骨董品の中でも、理想的なデザインや色など、一番自分が求めるものがある壷が心底気に入っている気持ちを表す例文です。
また、中途半端に妥協せず、物事を追求することは素晴らしいと相手を褒めるときに使える言葉です。
まとめ
己の意見や考え方を相手に押し付けてしまう固執はあまりいい意味では使わない言葉です。
対して、自分の理想を追求するべくこだわりを持つことはいい意味で使われる対照的な言葉でもあります。
ときにはこだわりをもって自分が求めるものを仕上げる、そして、追求するのもいいものです。
しかし、固執しすぎるのは人に迷惑をかけますので、よく考えてから物事を相手に伝えましょう。