会社を辞める表現として、色々な表現があります。
この記事では、「退社」と「退職」の違いを分かりやすく説明していきます。
その場にふさわしい言葉を知って、円満退社を目指していきましょう。
「退社」とは?
退社とは、勤めている会社を辞めること。
職を辞することです。
また単に「定時になったので会社を出ること」を退社とあらわすこともあります。
使う人の立場によって、両方の意味が取れる言葉です。
会社を辞める意味として用いる場合は「誠に勝手なお話ですが一身上の都合のため、今月末で退社させていただけないでしょうか」などと使います。
また会社を出る意味として使う場合は「このあと取引先の営業担当者と打ち合わせがあるので、14時に退社いたします」などと用います。
ちなみに退社とよく似た言い回しに「帰社」があります。
こちらは会社に戻るという意味で用います。
「帰社時間は15時となります」と言ったら、15時に外回りからオフィスに帰ってくるという訳です。
どちらも会社を起点にしている言葉。
区別をはっきり、付けておきましょう。
「退職」とは?
退職は勤めている会社を辞めること。
雇用契約が終わることです。
退職という語には、円満退職や定年退職、退職届などがあります。
退職とはすなわち、勤め先の会社と縁が切れるということ。
退職日を境にして雇用契約はなくなるので、文字通り自由の身になれます。
退職をしたいと思ったら、まずは直属の上司に相談を。
引き継ぎなどの関係もあるので、できれば退社日の2か月か遅くとも1か月前には口頭にて伝えておくことがおすすめです。
退職日が迫ってきたら、会社に返却しなければならないもの、自分で持ち帰るべき荷物の仕分けを。
またお世話になった方に、感謝の気持ちを伝えます。
退社日を境に縁が切れるとはいえ、どこで会うか分からない世界。
立つ鳥跡を濁さずではありませんが、最低限のマナーは忘れずに手際よくおこなっておくと、あと腐れの無い辞め方ができます。
「退社」と「退職」の違い
とても紛らわしい言い方なので、間違えて使っている人も多いです。
「退社」と「退職」の違いを、分かりやすく解説します。
退社も退職も、会社を辞めること。
企業の雇用契約から外れるという意味があります。
そのため「退社」も「退職」も同じような意味で使えます。
ただ「退社」には会社から外に出る、家に帰るという意味もふくまれています。
そのためリクルート活動や転職活動では「〇〇会社を~年に退職いたしました」といいます。
退職の方が収まりがいいので、こちらの言葉が好んで使われています。
会社を出ることは退社。
会社を辞めるのは退職です。
まとめ
「退社」と「退職」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
どちらも「企業を辞める」という意味でつかいます。
ただ「退社」には「家に帰る」という意味も含まれているため、折り目正しく伝えたいときは「退職する」がおすすめです。
社会人として正しい言葉遣いをマスターし、円満退職を目指していきましょう。