この記事では、「生意気」と「わがまま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生意気」とは?
自分が持つ能力や年齢、経験、立場を考えず、出過ぎた行動や物言いをすることを意味する「生意気」。
知ったかぶりをする態度などを表し相手に対し失礼な態度を示す言葉となります。
このような意味の「生意気」の類語には、「小賢しい」、「猪口才」、「知ったかぶり」、「無遠慮」などがあります。
「生意気」の使い方
「生意気」を用いた言葉はたくさんあります。
「生意気な奴」や「生意気な態度」、「生意気盛り」、「生意気な子供」、「小生意気」などがあります。
そのほか、「生意気な口を利く」などといった表現方法もあります。
「わがまま」とは?
自分の思い通りに振舞うことを意味する「わがまま」。
気ままな態度や自分勝手な態度を意味する言葉です。
他人や周りの人の事情など一切考慮することなく、身勝手に振舞う行為が「わがまま」となります。
このような意味の「わがまま」の類語には、「自己中心主義」や「だだっこ」、「我が強い」、「自分勝手」、「わからずや」「エゴイスティック」などがあります。
「わがまま」の使い方
「わがまま」を用いた言葉はたくさんあります。
「わがままな奴」や「わがままな子供」、 「わがまま放題」、「親のわがまま」、「わがままな性格」などがあります。
そのほか、「わがままを許す」や「わがままに振舞う」などといった表現方法もあります。
「生意気」と「わがまま」の違い
「生意気」は、身の程知らずの人を指し、自分にそれだけの能力などがないにもかかわらず、周りに対し偉そうな態度を取ることを意味します。
一方、「わがまま」の場合は、能力など関係なく、とにかく、自分の思い通りにしたい人を指します。
いわば、「生意気」は自己中心的な人となり、「わがまま」は、自分の感情を抑えることができない自制心がないといった違いがあります。
「生意気」の例文
・『自分の立場もわきまえず生意気ばかりいう新人に一度、注意しないといけない。』
・『近所に住む生意気な子供には頭が痛いです。』
・『親に向かって、あまりにも生意気な口を利くので、夫に頼み叱ってもらいました。』
・『生意気盛りの我が子。相手にしても意味がないと思いつつ、やはり、腹が立ってしまいます。』
「わがまま」の例文
・『私のわがままをどうか許してください。』
・『大学に進学したと思えば、今度は、歌手になるために上京したいと言い出した息子。息子のわがままには、これ以上付き合うことはできない。』
・『わがまま放題の孫のことを我が子のようにきつく叱ることができません。』
・『いつも、私のわがままを聞いてくれるよき旦那です。』
まとめ
以上のようなことから、「生意気を言う」と「わがままを言う」とでは、その言葉に含まれる意味に大きな違いがあるため、言葉の意味を考え使い分ける必要があります。