この記事では、「栄光」と「栄冠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「栄光」とは?
「栄光」とは、えいこうという読み方をすべき言葉です。
漢字で表現されたこの言葉を目にすれば直ぐに分かる様に、名誉とか地位が上がったり豊かになって栄えるという意味がある栄の文字に、ひかるとか誉れ等の意味を持つ光の文字を加える事によって成立している言葉となっています。
そのため栄光とは、輝かしい誉れとか大きな名誉といった意味を表すのです。
「栄光」の使い方
「栄光」は、輝かしいステージに立った時や誉れだと感じる様な事があった際に使われる言葉となっています。
例えば芸術家として大きな賞を受賞したり、チームが大きな大会で優勝した時、プロスポーツ選手がタイトルを獲得した時等に、この栄光という言葉が用いられる事が多く見られるのです。
具体的には、優勝の栄光や過去の栄光、といった表現を見掛ける事が出来ます。
「栄冠」とは?
「栄冠」とは、えいかんという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば理解出来ますが、誉れや盛んな名声といった意味を持つ栄に、かんむりや最も優れている事といった意味がある冠の字を付け足す事で誕生した言葉となっています。
だからこそ栄冠には、輝かしい勝利や栄誉、勝利のしるしとして与えられる名誉の冠といった意味があるのです。
「栄冠」の使い方
「栄冠」は元々、勝利や名誉等のしるしとなる冠を表す言葉でしたが、そこから転じて現在では勝利とか名誉を表す言葉として用いられています。
そんな栄冠という言葉の使われ方として良く見られるのが、栄冠に輝くという表現です。
ちなみにこの表現は試合等の勝負に勝つ事によって栄誉を手に入れる、という意味を持っています。
「栄光」と「栄冠」の違い
「栄光」と「栄冠」は文字で表記されたものを見比べれば直ぐに、二文字目に光と冠という明確な違いがある事に気付くものです。
ただし最初の文字が同じ栄で、更にどちらも名誉といった似たニュアンスで使われる言葉同士だったりします。
なのでいざ使い分けを行う際に、どちらを使用すべきかで悩む人もいるのです。
もっとも栄光は、大きな賞を受賞したり大会に優勝する事で得られる名誉や栄誉といった意味合いを表す事が多くなっています。
一方の栄冠は勝利の冠から転じた意味合いを持つ事から、勝利や名誉そのものを表す言葉となっているのです。
「栄光」の例文
・『過去の栄光にとらわれてばかりでは、前に進めません』
・『周りで支えてくれる家族や友人のお陰で、この栄光を掴む事が出来ました』
「栄冠」の例文
・『チームは見事に勝ち抜いて全国制覇の栄冠に輝きました』
まとめ
2つの言葉を比べれば最初の文字は同じものの、二文字目が光か冠かという違いを見付ける事が出来ます。
とはいえどちらも、栄誉や名誉に関連した意味を持つ事から混同してしまう人も少なくないです。
もっとも「栄光」の方は、賞を受賞したり優勝する事により得る事が出来る名誉といった意味を表す言葉となっています。
対する「栄冠」は、勝負に勝つ事で得られる名誉や勝利そのものを示す言葉です。