ガンダムシリーズと言えばモビルスーツが目を引きますが、様々な艦船が登場するのも特徴です。
しかし見た目に違いがわかりやすいモビルスーツと違い、艦船は同級艦だと違いがわかりにくいという問題があります。
この記事では、「アルビオン」と「ホワイトベース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アルビオン」とは?
「アルビオン」は機動戦士ガンダム0083及びその派生作品に登場したペガサス級強襲揚陸艦で、7番艦になります。
ペガサス級の中でも起工が遅く、建造も一度中断され、建造の再開までに時間が経っていることから、設計には同級艦の運用によって得られた多くのデータを元に様々な改良が施されました。
そのためカラーリングこそ他のペガサス級と共通していますが、外観も内部も、ペガサス級の初期艦とはほとんど新規設計と言っていい程の差があります。
軍艦としての機能が向上しているだけでなく、図書館を始め乗組員のメンタルに配慮した設備も用意されているなど、一年戦争中に建造された同級艦とはほとんど別物です。
「ホワイトベース」とは?
「ホワイトベース」は初代の機動戦士ガンダムに登場したペガサス級強襲揚陸艦の2番艦です。
モビルスーツの登場によりガンダム世界の戦争は一変し、ペガサス級はモビルスーツの運用能力を持つ軍艦として設計されました。
そして「ホワイトベース」は2番艦ではありますが1番艦のペガサスよりも先に完成しているため、連邦初のモビルスーツが運用可能な軍艦になります。
一年戦争において様々な戦線で華々しい戦果を上げ、作中世界の中でも連邦を勝利に導いた象徴のような扱いを受けるようになりました。
そのためガンダムシリーズの世界では、「ホワイトベース」のコンセプトを踏襲した艦船や、それをイメージしたカラーリングの艦船が多く存在しています。
「アルビオン」と「ホワイトベース」の違い
「アルビオン」と「ホワイトベース」はどちらもペガサス級の揚陸艦ですが、建造された時期と設計が大きく違います。
「ホワイトベース」は起工は一年戦争の前期、竣工もペガサス級の中で最も早い初期艦です。
「アルビオン」は一年戦争の後期に起工され、竣工は一年戦争から1年以上経った0081年とペガサス級の中でも竣工が非常に遅い艦船です。
「ホワイトベース」はペガサス級として初期に建造された艦だけあって設計、特にエンジン部分に問題があり、作中でも不調に悩まされています。
「アルビオン」はそう言った様々な問題を受けて再設計されているので、問題となったエンジン部にも不調がなく、他の設備や施設にも余裕があるつくりです。
まとめ
「アルビオン」と「ホワイトベース」はどちらもペガサス級ですが、「ホワイトベース」はペガサス級の中でも最初に完成した艦で、「アルビオン」は最後に完成した艦です。
大きく再設計されているので、塗装こそ「ホワイトベース」と似ていますが、形も中身も大きく違い、同級艦扱いに違和感を感じる人もいるかも知れません。