世の中は様々な商品で溢れています。
その中には、非常に優れたもののありますが、そうで無いものも存在します。
メーカーや値段に関係なく、商品の品質は、企画から製造工程のあらゆる部分に関係してきます。
最近は、以前は主流であったTGC(Total Quality Control)が発展してできたTQM(Total Quality Management)と言う考え方で、すべてのフェーズでの品質管理が重要であるとされています。
ここで出てきt、「品質」とはどう言う意味でしょうか。
単なる「質」と、どう違うのでしょうか。
この記事では、「質」と「品質」の違いを分かりやすく説明していきます。
「質」とは?
「質」とは「しつ」と読む場合、「その対象が持っている性質」のことです。
対義語としての「量」と一緒に使用される場合が多いことからわかるように、その性質とは、見た目ではなく、機能や味のような使ってみて初めてわかるものです。
英語では、言うまでもなく「quality」です。
ちなみに「量」は「quantity」となります。
「品質」とは?
「品質」とは、「品物の質」のことです。
文字通りに捉えれば「品物に備わっている性質」です。
その性質は、食べ物なら味や歯応えや匂いなど、洋服ならデザイン、肌触り、フィット感とか合わせやすさなどのように、品物によって見方が違います。
多くの場合は「求められている性質」であり、そのレベルが評価されます。
英語では、やはり「quality」です。
「質」と「品質」の違い
「質」と「品質」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、「性質」と言う意味では同じです。
英語で表現すると「quality」となるのも同じです。
日本語として違うのは、「質」が単なる「性質」であるのに対して、「品質」は「求められている性質」と言う意味合いが強いという部分です。
また、「質」は、ニュートラルな意味で使われることが多いので、良い悪いというニュアンスはないのに比べて、「品質」の方は、必ず良い悪いとかレベルが問題になります。
「質」の例文
「質」の例文は以下のようになります。
・『食べ物においては質より量を求める人も多いでしょう』
・『ホテルのサービスの質は、提供する人の考え方によって全く違ってしまいます』
「品質」の例文
「品質」の例文は以下のようになります。
・『この製品の品質改善計画を策定する必要があります』
・『次工程はお客様と言うのは、品質管理の根本の考え方です』
まとめ
この記事では、「質」と「品質」の違いを、解説してきました。
序文で述べたように、最近の「品質」の考え方は、TQMをベースにしています。
これは、品質に関わるすべてのプロセスやシステムにおいて、継続的な改善をしながら経営も含めた会社全体での品質管理を目指すと言う考え方です。
このような考え方において、最も重要なのは、「お客様」です。
すべての改善と管理は、お客様のために行われるべき物であり、その意味では「品質」は単なる「品物」の「質」ではなく、お客様の要求を反映した指標となります。