以前決めた契約や、作られたシステムなどは、時間が経つにつれて時代遅れになることもあれば、不備が発覚したりより良い形にしてほしいという要望で、あとになって手が加えられることもあります。
ですがそれが上手くいき好評を得るとは限りません。
この記事では、「改悪」の意味を分かりやすく説明していきます。
「改悪」とは?意味
「改悪」とは既存の物やルール、システムなどを改善しようと手を加えた結果、逆に前よりも状態を悪くしてしまうことです。
意図的に悪くしようとして手を加えるのではなく、あくまでもより良いものにしようと言う考えで、良かれと思って手を加えた結果、利用者や影響を受ける人にとって悪い変化になってしまったというのが「改悪」になります。
手を加える前のほうが良かった、手を加えたことで台無しになったなどの不満を表現する言葉が「改悪」です。
「改悪」の概要
「改悪」は主観的な言葉であり、それに関わる人全員にとって悪いとは限りません。
例えばなにかのサービスで今まで不要だった利用手数料が掛かるようになることは、利用者にとっては間違いなく契約の「改悪」ですが、提供者にとっては利益が増える改善です。
すでに決まっていることや完成しているものに手を加えて改めるのは、より良い結果を求てですが、万人が得をする変化というものは、そうそうありません。
そのためなにかに手を加えた結果、たとえそれが良い変化であったとしても、それを気に入らず「改悪」と感じる人は出てきます。
「改悪」の言葉の使い方や使われ方
「改悪」という言葉は基本的に愚痴のような不満を口にする時や、バッシングに使われます。
普段利用しているサービスの規約改定で利用者に不利益が出たり、使っているサイトやプログラムがユーザーインターフェースの変更で使いにくくなる、与党の決めた法改正に対して野党やその支持者がバッシングする時などです。
また原作のあるアニメやドラマ、舞台などでは、番組や公演の長さにあわせて登場人物や展開に手を加えますが、そう言った改変が不評な時も「改悪」と言われます。
「改悪」の類語や言いかえ
状態が悪くなるという意味で「悪化」は「改悪」の類語ということができます。
「改悪」の言い換えとして使う場合は、「改悪する」に対して「悪化させる」など、自然に悪くなったのではく、手を加えたことで悪くなったという意味合いになるように言葉を付け加えます。
また「駄目にする」という表現も、悪い状態にする、使い物にならなくするという意味なので、「改悪」の言い換えとして使えるでしょう。
まとめ
人は慣れているものや方法を変えることに抵抗や労力を感じるものなので、特に慣れ親しんだものに大きな改変があると、「改悪」と捉えがちです。
ですがその時は不満に思っても慣れれば使い勝手が良くなっていることもあるので、本当に「改悪」かどうかの判断は、実際に使ってからするべきでしょう。
