人柄をあらわす言葉は、いくつかあります。
この記事では、「義理堅い」の意味を分かりやすく説明していきます。
知識を増やして、人付き合いに役立てていきましょう。
「義理堅い」とは?意味
義理堅い(ぎりがたい)とは、人付き合いがマメで何事にも一生懸命なこと。
責任感のある、大人な振る舞いができる人をあらわします。
褒め言葉として用いるフレーズです。
義理堅いというのは、他人への気遣いを忘れないこと。
「周囲の人に支えてもらっていること」に感謝しつつ、誠実に生きていくことです。
挨拶がきちんとできる。
何かしてもらったら「ありがとう」という。
悪いことをしたら「ごめんなさい」と素直に言う。
このような行動も「義理堅い」に含まれます。
人として当たり前のこと、倫理感に基づいて行動できることが義理堅いになります。
人と人の距離が近かった時代では、誰もが義理堅い生き方をしていたもの。
けれども価値観が多様になった現代では「義理堅い」という言葉さえも、化石化しています。
人は誰しも1人で生きることはできません。
充実した日々を生きるためにも、義理堅い生き方を目指すことが大切になっています。
「義理堅い」の概要
義理堅いとは「義理が堅い」と書きます。
そもそも「義理」というのは、江戸時代に生まれた考え方。
社会で生きていくために、守らなければいけないルールのことです。
武士や庶民の間で「人として身に付けておきたい教養のひとつ」として「義理」が唱えられるようになっていきました。
また義理と聞いて思い浮かぶのが「義理人情」というフレーズです。
義理人情とは「他人に対する思いやりや情け」のこと。
人間関係を潤沢にするための、魔法の言葉です。
義理人情は威勢のいい「江戸っ子の心得」としても知られています。
当時、金銭的にどんなに貧しかったとしても忘れてはいけない掟が「義理と人情」です。
当時の江戸っ子を見習いながら、心だけは裕福に、そして義理堅い人になりたいものです。
「義理堅い」の言葉の使い方や使われ方
義理堅いの使われ方には、次のようなシーンがあります。
・義理堅い兄は、いつも多くの人から慕われていた。
・彼はどんな人に対しても腰が低く、義理堅い対応をしている。
・墓参りをするたびに、周囲に対して義理堅い父を思い出す。
義理堅いというのは、人に対する思いやりや気配りを欠かさないことです。
恩を受けたら受けっぱなしにせず、きっちり返せる人を指します。
「義理堅い」の類語や言いかえ
「義理堅い」の類義語には、次のような言葉があります。
・謹厳実直
・情け深い
・義理人情にあつい
・誠実な人柄
いずれも情に厚く、他人を大切にできる温かみのある人を指します。
謹厳実直(きんげんじっちょく)とは、慎み深くまじめな人のことです。
まとめ
「義理堅い」の正しい意味と概要、類語などについてお伝えしました。
受けた恩を決して忘れず、大人の行動を取れることを「義理堅い」といいます。
誰かに施したおこないは、いずれ自分のもとに戻ってきます。
義理と人情を大切にしながら、温かみのあるお付き合いを目指していきましょう。