現代ではあらゆる情報を上手く利用することが、物事を成功させるコツになっています。
ビジネスにおいてもそれは同じですが、そう言った分析立案する人にも幾つかの種類があり、そうなれば呼び方も違ってくるのは当然です。
この記事では、「エコノミスト」と「ストラテジスト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エコノミスト」とは?
「エコノミスト」はエコノミー、つまり経済の専門家で、国家や世界単位の経済を調査して分析を行い、経済についての予想を立てる人達です。
その分析や予想を利用して、ファンドマネージャー達に有用な情報を提供する事を仕事にしている人が、ビジネスでの「エコノミスト」になります。
ただし「エコノミスト」はビジネスにアドバイザーとして関わるだけの職業や人種というわけではありません。
純粋な経済学者として政府や学校など公的機関に雇われ日夜研究を続ける人達や、経済関連のニュースなどで経済評論家としてコメントすることを仕事にしている「エコノミスト」も多いです。
「ストラテジスト」とは?
「ストラテジスト」はストラテジーが由来となった言葉で、投資においての戦略を立てる専門家を指します。
「ストラテジスト」も情報を調査し、それを分析して立てた予測から投資戦略を立てますが、情報は企業や工業の情報であったり、市場の動きが調査や分析の対象です。
また「ストラテジスト」に求められることはあくまでも投資戦略を立てることなので、自ら必要な情報の分析はせず、情報の用意は他者に任せる「ストラテジスト」もいます。
その場合は分析予測の専門家である「エコノミスト」やアナリストと提携し、戦略を立てるのに必要な経済や市場などの分析を依頼し、その情報を元に投資戦略を立てる形です。
ファンドマネージャーへの投資戦略のアドバイス以外にも、機関投資家のような大口の投資家への立案提言も行います。
「エコノミスト」と「ストラテジスト」の違い
「エコノミスト」と「ストラテジスト」はどちらもファンドマネージャーを支える専門家ですが、している仕事は大きく違います。
「エコノミスト」は国や世界の経済を調査し分析することが仕事で、ファンドマネージャーへの情報提供は、分析結果の利用方法の一つでしかありません。
「ストラテジスト」は自ら必要な情報の収集と分析を行うこともありますが必ずしもそうとは限らず、肝となるのは投資戦略を立てることです。
また職業としての立ち位置も違い、「ストラテジスト」は金融業界でのアドバイスを専門とする職業ですが、「エコノミスト」は経済が専門の学者であり、金融業界や企業へのアドバイスは専門外という人も大勢います。
まとめ
話を聞いてみないと「エコノミスト」と「ストラテジスト」の違いは理解しにくいかも知れませんが、扱うビジネスの内容によってどちらを頼るべきかも違います。
国や世界など広範囲の経済についての情報が必要なら「エコノミスト」を、投資をしていて戦略に影響がありそうな情報を求めているなら「ストラテジスト」を頼りましょう。