「短所」とは?
短所(たんしょ)とは、「悪い部分」と言い換えることができる言葉です。
主に人に対して使う表現で、受験や就職の面接では、これを聞かれることが少なくありません。
自らの「短所」を挙げろと言われても、窮してしまうものですが、それが分かっている人は、直そうとも考えているものです。
また、自分の「短所」は人から言われるまでは気付かないということも多く、指摘された際には真摯に受け止めることが大切です。
対義語は「長所」(ちょうしょ)となり、「良い部分」という意味です。
これもまた、人に聞かれると自ら挙げるのは困ってしまうかも知れません(自慢と聞こえてしまう場合がある為、言いにくいものです)。
「欠点」とは?
欠点(けってん)も、「短所」と同様に「悪い部分」を指して使う言葉ですが、違いはこちらは主に物品や構造、規則などが対象になる言葉だという点です。
「この車の欠点は、燃費があまり良くないことだ」のような使われ方になり、人に対して使えなくもありませんが、その場合には「短所」とするのが一般的です。
同様に、「短所」を物品などに使うこともできます。
上の例文に当てはめると、「この車の短所は〜」となり、特におかしくない文章です。
よって、対義語には「短所」と同じく「長所」(こちらも人以外にも使えます)が挙げられ、または「利点」(りてん)だと考えてください。
この「利点」とは、簡単に言えば「メリット」です。
「この車に乗る利点は、小回りが効くことだ」の「利点」は、そのまま「メリット」と置き換えられます。
「短所」と「欠点」の違い
この2つの言葉は、ほぼ同じ意味で使うことができます。
上の各説明のように、「短所」は主に人が対象になる言葉で、「欠点」はそれ以外の物品などに対して使われることが多い言葉です。
そちらの言葉の方が向いているというだけで、対象を逆にして使っても特に問題はありません。
「自分の欠点は〜」などと使っているケースも多く見られます。
「弱点」と「短所」の違い
「弱点」(じゃくてん)とは、「弱み」と置き換えられる場合が多い言葉です。
これも「短所」や「欠点」と同じく、「悪い部分」という意味で使うことができますが、基本的には「そこを突かれると困る」という点に対して使う言葉です。
例えば、「性能は申し分ないが、耐久性が弱点だ」と使った場合、耐久性に言及されると困るということです。
そこまで「悪い部分」という訳ではなく、用いられている漢字の通り、他の部分と比べて比較的「弱い部分」だと解釈してください。