この記事では、「仕度」と「支度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仕度」とは?
「仕度」には3つの意味があります。
1つめは、予定されていた物事を実際に行うために必要なものをそろえるです。
準備、用意ともいうことができます。
たとえば、明日出張にでかける予定があったとします。
出張先では着替え、歯ブラシ、筆記用具、薬など、いろいろなものが必要です。
これらをそろえることを「出張の仕度をする」といいます。
2つめの意味は、外出をするためにかっこうを整えるです。
これから遊園地に出かけるとします。
パジャマのままで出かける人はいないでしょう。
そのため、出かけるために着替えをします。
女性なら化粧をするかもしれません。
こういった準備を意味しています。
3つめは食事をすることです。
食事をするためには、材料を用意して、それらを調理します。
あるいは、出来ているものを購入してきます。
3つめの意味は、こういった準備のことを指しているのではなく、食事という行為を指しています。
「仕度」の使い方
準備、用意といった意味で使用されています。
予定されていたことを行うための準備、外出するための準備などをいいます。
「支度」とは?
「支度」には3つの意味があります。
1つめは、予定されていた事柄を実際に行うために、必要なものを整えるです。
準備、用意ともいいます。
これから夕食をとろうと思います。
そのためには、食事を作らなければなりません。
野菜を洗って切る、魚を焼くなどをします。
こういった行為を「夕食の支度」といいます。
2つめの意味は、外出するためにかっこうを整えるです。
エステサロンに行くとき、ねぐせがついた髪だったり、よれよれの服だったりした状態では出かけないことでしょう。
整えられた空間に出かけるとき、自分自身が整っていないとやや恥ずかしいです。
そのため、「きちんと」と思われるようなかっこうをするはずです。
このような外に出るために服装などを整えることを意味しています。
3つめは食事をすることです。
「支度」の使い方
準備、用意といった意味で使用されています。
食事の準備をする意味では使用されていますが、食事をするという意味ではあまり使用されていません。
「仕度」と「支度」の違い
どちらの言葉も「したく」と読み、意味も同じです。
「仕」は動詞「する」の連用形「し」の当て字です。
「支」には物事をはかるという意味があります。
「仕度」の例文
・『仕度をはじめる』
・『出かける仕度はできましたか』
・『早く仕度を終えてください』
・『これから仕度をするところです』
「支度」の例文
・『明日の支度で忙しい』
・『キャンプの支度をする』
・『前日に支度をする』
・『支度は万全です』
まとめ
2つの言葉はどちらも「したく」と読み、意味も同じです。
同じように使うことができます。
どちらの漢字も常用漢字で、どちらを使っても間違いではありません。