この記事では、「レモネード」と「レモンティー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レモネード」とは?
「レモネード」は英語の( lemonade )のカタカナ表記です。
現在は飲食店のメニューの中に「レモネード」という文字を発見することは滅多にありません。
しかし昭和の頃の喫茶店のメニューには、「レモネード」があるのが普通でした。
そのために「レモネード」という言葉にはレトロな感じを受けます。
さて、日本では「レモネード」と言えばレモンの果汁に砂糖やはちみつを加え、水で割った冷たい飲み物を示します。
しかし世界を見渡すと「レモネード」と呼ばれていても、日本とは違う飲み物を示す地域もあるので、いくつかその例を挙げてみます。
イギリスの「レモネード」と呼ばれる飲み物は、レモン炭酸飲料を示します。
これはアメリカや日本なら「レモンスカッシュ」と呼ばれます。
またドイツでは「レモネード」は「リモ」と呼ばれ、炭酸飲料を示す言葉となっています。
すなわちレモン味ではなくオレンジ味でも「リモ」なのです。
オランダでは濃縮された甘い果実酒を水で割ったものが「レモネード」になります。
このように「所変われば品変わる」で、海外で「レモネード」を頼むと、日本とは違うものが出てくることもあります。
ちなみに「レモネード」が最初に作られた場所はエジブトだと言われています。
また日本にレモネードを広めたのは、1853年に浦賀にやって来たペリーだそうです。
「レモンティー」とは?
「レモンティー」は紅茶にレモンの輪切りを浮かべたもの、またはレモンの果汁を加えたものを示します。
このような紅茶の飲み方は、20世紀の初めにアメリカで始まったと言われていますが、他にも色々な説があり、どこの誰が紅茶にレモンを入れて飲むのを発見したかは定かではありません。
現在の日本では紅茶にレモンを加えた「レモンティー」、ミルクを加えた「ミルクティー」の2通りの紅茶の飲み方がポピュラーですが、昔は「レモンティー」の方が一般的でした。
その理由は、サンキスト社が日本国内のレモンの消費量を増やすため、「レモンティー」の普及に力を入れたためです。
「レモネード」と「レモンティー」の違い
「レモネード」と「レモンティー」の違いを、分かりやすく解説します。
「レモネード」と「レモンティー」はどちらも基本的に「レモン」が使われている飲み物です。
しかし「レモネード」は甘い飲み物であるのに対して、「レモンティー」は必ずしも甘いとは限りません。
レモンティーに砂糖を入れないで飲むこともあるからです。
また国によっては「レモネード」は、レモン果汁が全く使われていないこともあります。
しかし「レモンティー」となれば、必ずレモンが使用されています。
まとめ
「レモネード」と「レモンティー」はどちらも昭和のレトロ感を感じる言葉で、現在ではそんなに頻繁に使われていない言葉かもしれません。
しかし時間があるなら、レモンを絞って作ったお手製のレモネードや、美味しく入れた紅茶にレモンを添えた「レモンティー」を楽しんでみましょう。