「今日が峠」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「今日が峠」とは?意味と使い方

この記事では、今日が峠の意味を分かりやすく説明していきます。

今日が峠とは?意味

今日が峠とは、重い病気が悪化して死んでしまいそうな状態を伝えるときに使う言葉です。

急に病態が悪化し、このままでは心臓が止まってしまう病人が死の淵に瀕し、今にも息が止まりそうになっています。

しかし、病人の心臓はすぐに止まる状態ではなく、時間が経てば病態が回復することもあり、様子を見ている状況です。

この状況ではいつ心臓が止まるか油断できないという意味も含まれています。


今日が峠の概要

予断を許さない危篤状態に陥った病人が重篤なときは家族であっても今日が峠である段階では面会謝絶されます。

そのくらいいつ亡くなるか分からない状態であるとき、医師が家族や友人に伝えるときに使われる言葉です。

今日この正念場を越えれば、明日も生きられる保証がない状態であり、医師としても峠を乗り越えて欲しいと願うのです。

危篤状態であるため、それ以上の治療の施しようがないため、医師としては治療できずにいる段階という意味合いが含まれています。

この「峠」とは普通に歩ける山道ではなく、舗装もされていないは、下を見れば峠が広がるような道です。

いつ滑落するか分かりませんし、上から石が落ちてきたり、頭の上に落ちてきて死んでしまうか分からないような険しい道を無事に越えられるか賭けている危険な状況になります。

隠喩として表現するこの言葉は、事物を類似するものに変えることでよりその状況を強調して伝えられるわけです。


今日が峠の言葉の使い方や使われ方

目の前に横たわる人が死ぬ一歩手前の状態あることを今日が峠だと例えます。

生きるか死ぬか今日決まるという状態を表すときに使われています。

また、病人の家族に対して、今日この危篤状態を乗り越えればなんとか明日までは持つ。

そして、明日も生きれればその後は大丈夫だという意味を簡潔に伝えるときに使える言葉です。

しかし、ドラマでは「今日が峠です」と医師に言われた病人が回復して感動の結末を迎えますが、現実的には峠を乗り越えられずに息を引き取る人はいます。

医師としても、家族に少しでも希望を持ってもらいたいと思うので、このような言い方をするわけです。

今日が峠を使った例文(使用例)

・父親が末期癌で入院していたが、今日が峠と医師に言われたため緊張が走った。

・医師に今日が峠と言われた叔父が奇跡の回復を成し遂げ、周囲を驚かせている。

・今日が峠の改築工事が始まるため、気を引き締めて取り掛かろう。

末期癌で治療の施しようもない状態の親が危篤状態に陥り、医師から正念場を迎えるその状況は緊張するものです。

また、入院した父親が危篤状態から復帰し、今では歩けるまでに回復したときは多くの人を驚かせます。

そして、病人が亡くなるときに使うだけではなく、ビジネスシーンでも使われています。

緊張する仕事を始めるとき、大変な仕事をやるときに使うといいでしょう。

まとめ

とても危険な状態を言い表す今日が峠は、主に病院で使われている言葉です。

職場でもこれから大変な仕事をするときに乗り越えようと気合を入れるときにも使われています。

危篤状態で大変な状況ではありますが、その危機を乗り越えられるように気をしっかり持つことが大切です。

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