「魂魄をとどめる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「魂魄をとどめる」とは?意味と使い方

ネットを眺めていると、よく意味の分からないフレーズが心に残ることもあります。

この記事では、「魂魄をとどめる」の意味を分かりやすく説明していきます。

正しい語句の内容を、つかんでいきましょう。

「魂魄をとどめる」とは?意味

魂魄をとどめるとは、魂や心が逃げないように留めておくこと。

心が揺さぶられることのないように、着地させておく作業をあらわします。

私たちの心は気を付けていないと、どこかに飛んでいきます。

あらぬ方向に流れてしまうとコントロールができずに、思わぬ方向に飛び去ってしまうこともあります。

「自分の魂の行方に気を配ること」「魂魄をとどめる」です。

「魂魄をとどめる」作法ができるようになると、苦難をのりこえて、自分の心と体を鍛えていくことが可能になります。

そうした教えのことを「魂魄をとどめる」といっています。


「魂魄をとどめる」の概要

魂魄をとどめるは、もともとは西郷隆盛の残した言葉です。

西郷隆盛が島流しの刑にあったときに、獄中で書き留めた一節が「魂魄をとどめる」になります。

心をどこかに置き去りにしてしまうと、目当てとしているものと一体になれないこともあります。

魂を一点に集中させて、おこなうべきことをやるのが「魂魄をとどめる」です。

また魂魄をとどめるは創価学会の名誉会長を務めている山本伸一氏が、創価学園の卒業式のスピーチで伝えた言葉です。

それによると「魂魄をとどめる」とは、自分の心を定めること。

自己と目指すべき対象を、一体化させることだと唱えています。

魂魄をとどめるは、色々なニュアンスが込められています。


「魂魄をとどめる」の言葉の使い方や使われ方

魂魄をとどめるは、次のようなシーンで用います。

・どんな逆境にが訪れても、魂魄をとどめて前向きに進んでいきたい。

・生真面目な祖父は、いつでも魂魄をとどめる生き方を模索していた。

「押し流されそうになったときこそ、魂魄をとどめる姿勢が大切だ」 魂魄をとどめるとは心がぐらついてしまわないように、自分の中心軸をはっきりと正すことです。

自分自身を鼓舞したい時、人生に大きな悩みを抱いている時に用います。

「魂魄をとどめる」の類語や言いかえ

「魂魄をとどめる」の類語には、次のような言葉があります。

・己の信じる道を行く
・妥協しない
・押し通す
・貫き通す
・徹する
・心を決める
魂魄をとどめるとは、自分の考えをはっきりさせること。

外野に何と言われても、最後までやり抜くことです。

そのため「押し通す」「徹する」など、強いニュアンスの言葉と置きかえられます。

まとめ

魂魄をとどめるとは、決意を固めること。

逆風が訪れても、グラグラしないことです。

何か大きな目標があって必ず達成させたいとき、困難が訪れていて乗り越えたいときに用いていきます。

魂魄をとどめるは、西郷隆盛が島流しの刑にあったときの名言です。

大きな野心を感じられる、雄大なフレーズとなります。

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