この記事では、「補完」と「補間」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補完」とは?
補完とは、ほかんという読み方をする言葉です。
漢字で記されたこの言葉を見れば直ぐに理解出来る事ですが、欠けた所を継ぎ足して埋めるや空いたポストを埋める等の意味がある補の漢字に、欠けた所がないとかやり遂げるといった意味の完の漢字を加える事で成立している言葉となっています。
だからこそ補完は、不十分な所を補い完全なものにする、という意味があるのです。
「補完」の使い方
補完は、補う事で完全な状態にする、という意味を示す際に使用される事が多い言葉となっています。
もっと細かく説明すると前提として十分ではないとされるものがあって、そこに手を加えて加える事で完全なものにするという意味を表したい時に、この補完という言葉が用いられる事になるのです。
「補間」とは?
補間とは、ほかんという読み方をする言葉となっています。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、足りない部分を補うやそばで力を添えて助けるといった意味がある補の文字に、2つのもののあいだとかある範囲の中といった意味を持っている間の文字を付け足す事で誕生した言葉です。
そのため補間は、観測して得られた値や数値表に基づき、その間に存在するであろう表が載せない数値を算出するという意味を表します。
「補間」の使い方
補間は、前後のデータを参照する事でその中間になるであろう数値を計算して補う事を意味する言葉として用いられているのです。
この様に補間は、数字のデータに対して使われるという非常に限られた用途の言葉となっています。
なので日常生活では余り見掛けない言葉として、馴染みがないという人が多いです。
「補完」と「補間」の違い
補完と補間は文字を見比べる事で直ぐに、2つ目の文字が完と間という明確な違いがある事に気付く事が出来ます。
所がややこしいのが、どちらもほかんという同じ読み方をする点であり、混同してしまう恐れのある言葉同士と言えるのです。
もっとも補完は不十分なものを補う事で完全なものにする、という意味を表します。
一方の補間は、前後のデータからその間にある数字を算出して補うという意味の言葉です。
「補完」の例文
・『彼は懸命に練習を重ねる事で、弱点を補完しようとしています』
・『私達夫婦はお互いに足りない部分を補完し合っています』
「補間」の例文
・『この数値表は大雑把過ぎるので、もっと細かく補間すべきです』
・『彼の書いたグラフは不十分だったので、私が補間します』
まとめ
2つの言葉は2文字目に、完と間という文字の違いが見られます。
所がどちらもほかんという同じ読み方をするので、2つの言葉がごっちゃになってしまう恐れは十分にあるのです。
ただし補完の方は、不十分な所を補う事により完全なものにする、という意味を表す言葉となっています。
対する補間は数値やデータ等に対して用いられる言葉で、前後のデータを参考にしてその間にある値を算出するという意味を表すのです。