この記事では、困難と苦難の違いを分かりやすく説明していきます。
困難とは?
困難とは、悩み、苦しむことを意味しています。
目の前の物事は大変むずかしい状況であるため、乗り越えるのは無理ではないかと思う状態を指す言葉です。
いかに困惑しているか気持ちを表せる言葉でもある困難は、解決できる策がないと思うときに使える言葉です。
伝えられた人も酷い状況であると気づき、どのようにしたらいいか提案してくれたり、心配してくれるでしょう。
難儀であるとも例えられる困難は、自分の能力では無理な状況に陥ってしまったときや、物事はとてもむずかしいため、辞めてしまいたくなる酷い状況でもあります。
この言葉は、「帰宅困難者」「この道路を渡るのは困難だ」「困難な状況である」と使われています。
災害が起きると電気の供給が止まり、電車に乗れなくなったり、道路が陥没すれば車での移動は難しくなります。
また、災害が起きれば道路が割れたり、陥没していればとてもではないが通れなくなり、どうしようもない事態になってしまいます。
このように、解決策が見出せないと思うときに使われている言葉になります。
他にも「自分で問題を困難にしている」「この結婚生活を続けるのは困難だ」と使えば、人間関係において大変な状況であることを伝えられる言葉にもなるのです。
苦難とは?
苦難とは、苦痛でつらく、困難に感じる状態であることを意味しています。
今の状況が自分にとって精神的につらいものであったとき、人は「この苦難を乗り越えられない」と言い表します。
不快さからくる苦しみと、今置かれている状態が難儀であると意味するこの言葉は、普通に「苦痛だ」と表現するよりも、「苦難にぶつかる」と伝えた方がより自分がつらい状況にぶちあたっていて、それ以上進めない様を言い表せるわけです。
この上ない不快さを言い表せる苦難は、自分に対して使われる言葉でもあります。
「苦難の人生だった」とは過去を振り返ると人が経験したこともないような酷いことに何度も遭ったと伝えられます。
また、占い師が人の人相を見たとき、これから苦労すると感じたときは「苦難の相が出ている」ので気をつけなさいと注意を促します。
困難と苦難の違い
困難と苦難の違いを、分かりやすく解説します。
悩み、苦しむことを困難といい、苦痛で困難に感じることを苦難という違いがあります。
困難は目の前に起きていることがとても悪い状況であるため、立ち向かえない状態です。
一方の苦難は、自分に起きたつらさをより感情を込めて酷い状態である場合に使う言葉という違いもあります。
まとめ
起きたことが乗り越えられないほど大変な状態で、自分ではどうしようもないと思うときに使われる困難と、苦しいと感じて悩む自分の苦労に対して使われる苦難。
どちらも酷い状況を表す言葉ですが、使われる状況、状態に違いがありますので、どちらの言葉が合うかよく考えてから使ってみるといいでしょう。