この記事では、ともにはかないと読む言葉である「儚い」と「果敢ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「儚い」とは?
確かなところがない、淡くて消えやすいもの、短くあっけないさま。
むなしく消えていくさまなどを指す言葉で、あっけないさまを表す「セミの儚い命」淡くて消えやすいイメージの「儚い希望だった」消えやすさを含む「儚いけれど美しい花」などの使い方があります。
短く消えていくという例えは比較で使われ、一般的、平均的な期間と比べて短いものであれば儚いという言葉を使ってよく、さらに一日で散ってしまう花など、種として一日で散ってしまうことは短くはないものの、他と比較して短いものも儚いという表現が適用できます。
人生は儚いという言葉は、数十年をしてもあっけないという意味合いだけではなく、淡くて消えやすいものや確かなところがないなど複合的な意味合いを持っていると言えるでしょう。
基本的には結果に対して使われる言葉で、未来に対して使うことはほぼないですが、もともと短時間で消えてしまう、終わってしまうことがわかっていれば未来の現象に儚いという言葉を使うこともできるでしょう。
また、消えてしまう前のものは美しかったり、期待が大きかったりとポジティブな印象を持たれるケースが一般的です。
「果敢ない」とは?
儚いと同じ意味合いの言葉で、確かなところがない、淡くて消えやすいもの、短くあっけないさま。
むなしく消えていくさまなどを指す言葉です。
ただし、目的に達成できないという意味合いも含んでいます。
そのため、「果敢ない挑戦に終わった」という使い方も可能です。
ただし難しい言葉になってしまうことと、果敢という言葉の読み違えなどの問題もあり、あまり多くは使われていない表現でもあります。
「儚い」と「果敢ない」の違い
「儚い」と「果敢ない」の違いを、分かりやすく解説します。
「儚い」と「果敢ない」はともにはかないと読み、淡くて消えやすいものや、むなしく消えていくさま、確実ではないもの、一度は手に入りそうだったけどすぐに消えてしまったものなどを指す言葉です。
どちらもほぼ同じ意味で、使い分けをするほどの違いはなく、ひとつの文章において「果敢ない」と「儚い」を使う必要はないでしょう。
「儚げ」に対して「果敢なげ」という言い方が可能です。
儚いの「儚」がほぼ儚いという言葉のみに使うものなのに対して、「果敢ない」の果敢は果敢に挑むなどの意味合いを持っていますが、「果敢ない」という場合、「ない」という言葉によって打ち消されてしまい、挑戦したもののうまく行かなかったという意味合いも含まれます。
どちらも歌詞や歌のタイトルなどで使われる言葉ですが使用頻度は儚いの方が高めです。
まとめ
「儚い」と「果敢ない」は字は全く異なり、見た目からイメージされる意味もかなり異なるように思える言葉ですが、意味自体は全く同じで、同じように使える言葉です。
ただし、ひとつの文章において果敢無いと儚いを使い分けると混乱が生まれるでしょう。