この記事では、「価格」と「価額」の違いを分かりやすく説明していきます。
「価格」とは?
「価格」は、物の値段のことで、価値とは別に個別に金額を設けた物です。
価値とは、対象となる者の貨幣的な価値観のことを意味し、品物の値打ちのことを意味します。
その為、「価格」はあくまで価値などを考えずに設定した金額のことでその値段が高いと感じるか、否かは価値観により変動します。
「価額」とは?
「価額」は、物体の価値をお金で表明した言葉です。
つまり、物としての値打ちが高ければ高いほど「価額」は高まります。
例えば、レトロカーの修理に使用するオリジナルの部品は、すでに在庫の数が限られており、増産されないため、価値は高く、この価値のが高いか低いかを値打ちと称してお金で示したのが「価額」です。
「価格」と「価額」の違い
「価格」と「価額」の違いは、単なる物の値段であるか、物の価値をお金で換算しているかです。
「価格」は単に物の値段で価値についてはお金で換算することはどうでもよいため「価額」の方が物の価値をお金で換算しています。
「価格」の例文
・『自動車の価格は高くなりつつある』
この例は、自動車の性能や安全性はともかく、自動車の販売時の値段が高くなりつつあるという例です。
「価格」は、単に物の値段を意味するため物の内面はどうでもよく、このケースは自動車の性能などの内面をどこかに置き去りにして、お金という金額だけがどうかを述べています。
「価額」の例文
・『この自動車の性能であれば、この価額は安い』
この例は、自動車の性能面から見て自動車の価値をお金に置き換えた場合、自動車の金額が安いと述べています。
つまり性能が良い割には値段が安いのがこの例になり、「価額」は対象物の性能や機能の他価値などをもとに設定した金額がどうであるかを述べるのです。
このケースでは、性能面を重点に金額が安いと言っているため、車のデザインはひょっとしたらダサいデザインなのかもしれません。
まとめ
「価格」と「価額」の違いは、物に対して設定されている値段であるか、物に価値があるとみなしたうえで、その価値に対しての金額であるかです。
「価格」は別に物の価値や希少性という物はどうでもよく、単に物自体に定められた金額でしかないです。
しかし、金額に対して見返りを求めるとなると話は別で、支払う金額=見返りである場合、「価額」がその見返りになります。
例えば、希少性が高い物を購入する場合、「価額」が低い場合、予想されるのは、実は希少性があると言われている商品はレプリカだったり、損壊品だったりする可能性もあり、何らかの原因で価値が下がっている物であると言えます。
もっと言えば、「価額」は周囲に影響され変動するもので、転売屋という人物が設定する金額がまさに「価額」で周囲に影響され価値が変動したことでそのものに対して値段が高いか安いかという口論になるのが「価額」になります。