この記事では、「広告」と「宣伝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「広告」とは?
「広告(こうこく)」とは、「広い範囲や人々にある内容を告げて知らせること」を意味している言葉です。
マーケティングやビジネスにおける「広告」というのは、「特定の商品・サービスの名称や存在について、できるだけ幅広く多くの人に知ってもらおうとする活動全般」を指し示しているのです。
「広告」は、「現段階においてまだその商品・サービスの名前や存在を認知していない層」がターゲットになります。
「広告」のメインの目的は「自社・自社製品についてとにかく知ってもらうこと+企業・製品のポジティブなブランドイメージを感じてもらうこと」であり、必ずしも「理解・購買の段階」にまでいくことを想定していません。
「宣伝」とは?
「宣伝(せんでん)」とは、「特定の商品・サービスの具体的な内容やセールスポイントについて分かりやすく説明して、実際に購入してもらおうとする活動全般」を意味しています。
マーケティングとしての「宣伝」の対象は、「現時点においてすでにその商品・サービスの存在を知っている層」になります。
「宣伝」の主な目的は、「自社の商品・サービスの長所・利点(売り)について正しく理解してもらった上で、実際に購買(契約)してもらうこと」なのです。
「広告」と「宣伝」の違い
「広告」と「宣伝」の違いを、分かりやすく解説します。
「広告」の対象になるのは、「その商品・サービスの名前や存在をまだ知らない潜在的な顧客層・消費者層」になります。
それに対して「宣伝」の対象は、「すでにその名前や存在そのものは知っているが、まだ購買動機が小さい(買う段階までいっていない)顧客層・消費者層」であるという違いがあります。
また「広告」の主な目的は、「商品・サービスの認知度を高めて知ってもらうこと」になります。
「宣伝」のメインの目的は、「商品・サービスの具体的な特長・利点・値段などについて知って理解してもらうこと+それらを理解した上で買ってもらうこと」である違いを挙げることができます。
「広告」の例文
・『自社で新ブランドを立ち上げたので、マスメディアやリスティングの広告を活用して、まずはブランドの認知度を高めていくことを目指します。』
・『大半の企業では広告と宣伝の厳密な区別が曖昧なことも多いですが、広告の第一の目的は存在やネーミングを知ってもらうことにあります。』
「宣伝」の例文
・『たくさんの商品を売るためには、商品の品質の向上だけではダメで、効果的な宣伝方法を工夫する必要があります。』
・『自社製品を宣伝するためのメディアとして、かつてはテレビや新聞のマスメディアが効果的でしたが、今はインターネットの重要度が上がっています。』
まとめ
この記事では、「広告」と「宣伝」の違いを説明しましたがいかがでしたか?
「広告」とは「ある品物・情報について、できるだけ大勢の人たちや広い範囲に知ってもらおうとする活動全般」を意味していますが、「宣伝」は「ある商品・サービスについて、その特長や機能などを分かりやすく伝えて相手に理解したり購入したりしてもらおうとする活動全般」といった意味を持っている違いを指摘できます。
「広告」と「宣伝」の違いについて詳しく知りたい人は、この記事の解説をチェックしてみてください。