この記事では、「大切」と「情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大切」とは?
「大切」は「たいせつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分にとって一番必要で重んじる様子」という意味で、最も重要であることを言います。
2つ目は「重んじて丁寧に取り扱うこと」という意味で、自分にとって重要なものであるとして、失ったり損なたりしない様に、気を付けて扱うことを言います。
3つ目は「急を要すること」という意味で、差し迫って必要なことを言います。
上記に共通するのは「重要である」という意味です。
「大」は「おおきい」とも読み「重要である」という意味、「切」は「きる」とも読み「身に迫って感じる」「心から強く」という意味、「大切」で「重要で見に迫って感じること」になります。
「大切」の使い方
「大切」は「自分にとって一番必要で重んじる様子」「重んじて丁寧に取り扱うこと」「急を要すること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「大切だ・である」と使われたり、形容詞として「大切な」と使われたり、副詞として「大切に」と使われたりします。
基本的に、自分にとって一番重要であり、丁寧に取り扱うことに使われる言葉です。
「情」とは?
「情」は「じょう」「なさけ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある物やものごとに感じて生じる心の動き」という意味で、人や物などに対して起きる気持ちのことを言います。
2つ目は「思いやり」という意味で、相手を深く思う気持ちのことを言います。
3つ目は「異性を慕う心」という意味で、相手をいとしいと思う気持ちを言います。
4つ目は「あるものから感じられるおもむき」という意味で、人や物に備わっている味わいのことを言います。
上記に共通するのは「心で感じる」という意味です。
「情」の使い方
「情」は「ある物やものごとに感じて生じる心の動き」「思いやり」「異性を慕う心」「あるものから感じられる趣」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「情がある・ない」「情が深い・浅い」「情に厚い・薄い」などと使われます。
基本的に、人や物に対して生じる、深く思う気持ちや心遣い、おもむきのことに使われる言葉です。
「大切」と「情」の違い
「大切」は「自分にとって一番重要であり、丁寧に取り扱うこと」という意味です。
「情」は「人や物に対して生じる、深く思う気持ちや心遣い、おもむきのこと」という意味です。
「大切」の例文
・『彼は家族を大切にする』
・『健康が一番大切だ』
・『商売道具を大切に手入れする』
・『あせらずゆっくり休養することが大切だ』
「情」の例文
・『彼は情に厚くいつでも駆けつけてくれる』
・『敵に情をかける必要はない』
・『ペットに情が移ってしまった』
・『彼女は動物に対して情が深い』
まとめ
今回は「大切」と「情」について紹介しました。
「大切」は「重要なこと」、「情」は「深く思うこと」と覚えておきましょう。