この記事では、自宅警備員を分かりやすく説明していきます。
自宅警備員とは?意味
自宅警備員(じたくけいびいん)とは、人に会わず自宅にいる引きこもりの人を指す言葉です。
定職には就かずに、1日中ずっと自宅にいるニートに当てはまる言葉でもあります。
仕事をせず自宅にずっといる、そのとどまる姿はまるで同じ場所にずっといる警備員のように見えることから“自宅の常駐警備”と呼んでいます。
彼らは自宅にいながらにして社会に役立つ活動している人々でもあるという意味合いを持つ、楽しいスラング用語です。
自宅警備員の概要
2000年代後半によく使われていた自宅警備員は、現在5ちゃんねるとなった2ちゃんねるに登場した言葉です。
その後、2007年にはネット流行語大賞の10位内に選ばれたことで多くの人に知名度が広がります。
普通に生活していれば、自宅にこもっている引きこもりはまったく外にいる人と関係を持つ機会がありませんが、インターネットが普及したことでさまざまな人と関わりを持てる社会となりました。
そして、掲示板やSNSで引きこもりの人が交流するとき、自虐的な言葉を言い放って人の笑いを誘ったり、インターネットを通じてサイトを訪問し、問題ないか調査し、安全で健全な状態であるために検閲します。
さらに夜から明け方にかけてコンビニエンスストアから自宅までの道のりが安全か見る、ペットがいれば散歩を任され、ゲームでは新記録を出すなどの仕事をします。
自宅警備員の使い方や使われ方
24時間いつでも自宅で待機し、警備している引きこもりの人に対して「君は自宅警備員だ」と言います。
いつでもメールすれば応答し、掲示板で呼びかければ書き込みしてくれるニートに対しては「素早い対応はさすが自宅警備員だ」と褒めるときに使える言葉です。
自ら「何かあればいつでもこの自宅警備員が相手します」と、引きこもりであってもしっかり仕事していることをアピールするときにも使われています。
また、自宅警備員はニコニコ動画やマイリストの数を増やしていくのも大事な仕事です。
自宅警備員を使った例文(使用例)
・“N. E. E. T”(エヌイーイーティー)という自宅警備員として活躍する人たちが集まるサークルも登場。
・日勤よりも夜勤に活躍する人が多いのが自宅警備員の特徴だ。
・自宅警備員の他に、一級在宅士や内交官と言い表すこともある。
本物の警備員のように、黒い服に白い文字で自宅警備員とプリントされたコスプレを着て活躍する人たちの集まりが登場しています。
引きこもりやニートは昼型よりも夜型の人が多いため、勤務する時間も夜間帯になっていくわけです。
そんな自宅警備員になる人の中に、自分のことを職務放棄員や代表戸締役社長というふうに言い表す楽しさを持ち合わせているのも特徴的です。
まとめ
人と関われない生活は暗くなりがちですが、そのような自分をあえて「自宅警備員」と言い表すことで、毎日を楽しく生きようとする人もいます。
警備員になるには、資格は問わず、年齢も関係ありませんし、無給・無休で毎日24時間労働に勤しむのも特徴的。
なによりも、孤独に耐えられる人に向いているのが自宅警備員の魅力でもありますから、引きこもりの人で興味がある人は挑戦してみるといいでしょう。