「控えめ」と「謙虚」の違いとは?分かりやすく解釈

「控えめ」と「謙虚」の違いとは?違い

この記事では、「控えめ」「謙虚」の違いを分かりやすく説明していきます。

「控えめ」とは?

「控えめ」とは(ひかえめ)と読み、量や程度を少なめにすること、言動を遠慮がちにすることを言います。

「控えめ」と似た言葉に「遠慮」(えんりょ)があります。

「遠慮」は将来のことを思慮に入れて、考えをめぐらすことから、転じて、人に対して言葉や行動を慎み控えることを意味します。

例文:「遠慮させていただきます」
「遠慮」「将来まで見通して深く考える」意味なのに対して、「控えめ」は、積極的に行動したり主張したりしないという意味が強いのが特徴です。

「控えめ」の例文
例文1:「全部言うと角が立つ。だから控えめに言う 」

例文2:女は控えめな態度が良しとされていた時代もあった。


「謙虚」とは?

「謙虚」とは(けんきょ)と読みます。

控えめで、つつましいこと。

へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。

また、そのさまを言います。

「謙虚」に似た言葉に敬虔(けいけん)があります。

「敬虔」は対象を深く敬う心の表われているようす。

うやまい、つつしむ気持ちの深いさまを意味します。

例文:「敬虔の念が深い」
「敬虔」が信仰について表現したり。

神仏を深くうやまい仕えるさまを表すのに対して、「謙虚」は人に対して、使います。

また、「謙虚」の反対語は「傲慢」(ごうまん)です。

「傲慢」はおごりたかぶって人を見くだすことを言います。

よく、「偉い人ほど謙虚な姿勢だ」などと言われますが、「謙虚な人」とはどのような特徴があるのでしょうか。

「謙虚な人」の特徴は以下の通りです。

・素直である。

「謙虚」の意味にもあるように、「謙虚な人」はとても素直で、自分の意見と異なっていても相手を尊重し、相手の意見を否定することなく受け入れます。

・傲慢ではない。

「謙虚」の反対語が「傲慢」ですが、「謙虚な人」は自分に自信を持っていたとしても、相手を見下したり思い上がって横柄な態度を取るようなことをしません。

自分自身が褒められたり評価されたりしても、控えめな態度のままです。

言葉の意味から、「謙虚な人」の行動がわかります。

「謙虚」の例文
例文1:「成人式で暴れる若者は、謙虚な気持ちを忘れている」

例文2:大物と呼ばれる人は謙虚な人が多いのは事実である。


「控えめ」と「謙虚」の違い

「控えめ」「謙虚」の違いを、分かりやすく解説します。

「控えめ」:言動を遠慮がちにする。

「謙虚」:言動を遠慮がちにし、相手の意見を受け入れることを意味します。

謙虚は、「控えめな言動」のほかに、相手を受け入れる姿勢を含めた意味があります。

まとめ

「控えめ」「謙虚」の違いを、説明しました。

「控えめ」:言動を遠慮がちにする

「謙虚」:言動を遠慮がちにし、相手の意見を受け入れることを意味します。

「謙虚」の中に「控えめ」が入るということです。

「控えめ」「謙虚」の言葉の意味の違いを知って、日常のコミュニケーションを豊かにしましょう。

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