この記事では、「話題」と「論題」の違いを分かりやすく説明していきます。
「話題」とは?
話の中心になる事柄、話の種という意味です。
話とは、言葉を交わすことです。
交わすなので、2人以上で行うことになります。
つまり、「話題」が意味する話とは、一人で声を出すことではなく、2人以上で会話をすることを指しているのです。
そのときに中心となる事柄を意味しています。
お茶会が開かれたとします。
複数人が集まり、紅茶を飲んでお菓子を食べながら会話をします。
このときに、ある人が「このカップ素敵ね」と発言をしました。
それに対して別の人が「このカップは○○のものなのよ」といいました。
そこから、どこで購入をしたのか、どうやって見つけ出したのか、カップの柄についてなどを話しました。
このときの話しの中心になっている事柄はカップで、これを「話題」といいます。
ある製品が人々の間で流行っていたとします。
友達同士の間や会社などでは、よくその製品のことが話に取り上げられます。
この製品は「話題」になっているといえます。
「話題」の使い方
話の中心になる事柄を指して使用する言葉です。
今流行しているもの、政治について、芸能人について、趣味のことなど、「話題」になるものはさまざまあります。
「論題」とは?
議論や論文の中心になる事柄です。
議論とは意見を筋道立てて述べ合うこと、論文とは筋道立てて述べた文のことです。
科学雑誌などには論文がのせられています。
ひとつひとつの論文は、あるテーマを持って書かれています。
たとえば、睡眠に関する論文です。
睡眠に関する論文であれば、睡眠に関連する事柄しか述べません。
睡眠時間と健康状態の関係、年齢と睡眠時間の関係などが、睡眠と関連した事柄です。
全く関係ないであろう、学校で受けている授業内容、調査対象となる人の友好関係などは述べません。
このときの中心となっている事柄が「論題」です。
「論題」の使い方
議論や論文の中心になっている事柄を指して使用します。
日常会話で中心になっている事柄には使用しません。
「話題」と「論題」の違い
中心になっている事柄という意味が似ていますが、同じ意味ではありません。
「話題」は話の中心になる事柄で、討論、会議、日常会話などについていいます。
「論題」は議論と論文の中心になる事柄で、日常会話でのことではありません。
「話題」の例文
・『話題にのぼる』
・『話題を提供する』
・『話題が見つからない』
・『今話題になっている製品』
「論題」の例文
・『論題を設定する』
・『検討しなければならない論題』
・『環境問題を論題にする』
・『論題についての自分の考え』
まとめ
中心になる事柄という意味が似ている2つの言葉ですが、一方は討論、会議、日常会話などで中心になる事柄、もう一方は議論や論文で中心になる事柄です。
どういった場面についてなのかという点に違いがあります。