この記事では、「さながら」の意味を分かりやすく説明していきます。
「さながら」とは?意味
他の何かと非常によく似ているさまを意味する言葉です。
漢字では「宛ら」と書きます。
「宛」は、あたかも、さながらという意味を持つ漢字です。
「宛ら」の読みは、音訓表にはないものです。
「さながら」の概要
何かと他の何かがとてもよく似ていることがあります。
それを表す言葉です。
インテリアのことで考えてみます。
この家には、アンティークの家具が置かれています。
そして、暖炉があり、その上には肖像画や陶磁器などが飾られています。
壁際には棚が設置されており、ミントン、ロイヤルアルバート、マイセンなど、ヨーロッパの磁器が飾られています。
どれもアンティークです。
ソファーは革張りです。
絨毯は化繊を使用したものではなく、天然素材を使用したものを敷いています。
この家のインテリアは、「さながらヨーロッパの宮殿のよう」です。
かつて、金銭を持っている人たちは、富や権力を象徴するかのように、高級な磁器を何百個と飾っていました。
そして、暖炉の上は小物などで飾られていました。
一般の家なので宮殿にそっくりそのままではありませんが、飾られている磁器や暖炉がある点などは似ています。
今度は別のことで考えてみます。
ある女優がイベントに登場し、記者から質問を受けていました。
記者の一人が「その衣装すてきですね」と発言をしました。
その発言を受けた女優は「ありがとうございます」と返事をしました。
それに対して記者は「ファッションショーに出られそうです」とさらに発言をします。
その発言に対して女優は、ファッションショーに登場するモデルようなう歩き方を披露してくれました。
イベント会場はある程度の広さがあったので、ランウェイを歩くかのように見せることができたのです。
これは「ファッションショーさながら」ということができます。
実際のファッションショーではありませんが、歩き方という点で非常によく似ています。
「さながら」の言葉の使い方や使われ方
あるものと他のあるものが非常によく似ているさまを指して使用する言葉です。
双子で似ているという意味ではありません。
全く異なるものが、別のものに似ていることを指します。
たとえば、公園の風景が絵葉書の風景に似ている、雨の降るさまが滝に似ているなどです。
その他にも、「先生役さながら」「本場さながらの味」など、さまざまなことに使用されます。
「さながら」の類語や言いかえ
「まるで」「あたかも」が似た意味を持つ言葉です。
どちらの言葉もよく似ているという意味を持っています。
これらの言葉も双子でよく似ていることを指しているのではありません。
「まるで」は話し言葉で使われ、「さながら」「あたかも」は文章で使われることが多いです。
まとめ
何かと何かが非常に似ていることを指す言葉です。
似ている物事はいろいろとあるため、さまざまな事柄に使用されています。