この記事では、「アンタッチャブル」と「タブー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アンタッチャブル」とは?
「アンタッチャブル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アンタッチャブル」は「untouchable」と英語表記します。
「アンタッチャブル」には「手を付けてはいけないこと。
触れることができないこと」という意味があります。
例えば、大物政治家が犯罪を起こしたとき、警察が捜査しようとしても、上から捜査しないようお達しがくるかもしれません。
このような政治の闇に触れるような案件は、「その問題はアンタッチャブルだから、一回の警察官が捜査できるようなことではない」などと言われることがあるかもしれません。
また「アンタッチャブル」は「不可触民(ふかしょくみん」という意味があります。
「インドのカースト制で、カースト外に置かれた最下層民」という意味があります。
ただし1950年のインド共和国憲法で、身分差別が廃止されています。
さらに「アンタッチャブル」には「米国の連邦捜査局員」という意味があります。
ハリウッド映画の『アンタッチャブル』は、米国の連邦捜査官と、アルカポネの戦いを描く映画でした。
「タブー」とは?
「タブー」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「タブー」は「taboo」と英語表記します。
「タブー」は「ある集団の中で、言ったりしてはならないこと」という意味があります。
例えば、親族経営の会社では、創業者一族が何をしても、文句を言ってはいけないという決まりがあるかもしれません。
このようなとき、「創業者一族の社員に関しては、どんなにポンコツでも文句を言うのはタブーだ」などと社員が噂しているのではないでしょうか。
また、失恋をしたことで非常に落ち込んでいる人を前にしたとき、「あの子の前で、恋愛の話をするのはタブーだよ」などと言って、気遣うことがあります。
さらに「タブー」は、「イスラム教の国で、お酒を飲むのはタブーだ」などと、宗教や風習で、「してはいけない」と決まっていることに対して使う言葉でもあります。
「アンタッチャブル」と「タブー」の違い
「アンタッチャブル」と「タブー」の違いを、分かりやすく解説します。
「アンタッチャブル」には「手を付けてはいけないこと。
触れることができないこと」という意味があります。
一方で「タブー」は「ある集団の中で、言ったりしてはならないこと」という意味があります。
このように、「アンタッチャブル」も「タブー」も似た意味を持ち、触れてはいけないものに対して使う言葉になります。
ただし、「タブー」は、宗教や風習についても扱うのに対して、「アンタッチャブル」は基本的に人や物に対して使う言葉という違いがあります。
まとめ
「アンタッチャブル」と「タブー」の違いについて見てきました。
2つの言葉はよく似ていますが、宗教や風習の決まりなどを表現したいときは「タブー」を使うようにしてみましょう。