ITの世界では「ツール」や「システム」といった用語が当たり前のように飛び交っています。
エンジニアの人やこの業界に携わる人であれば、よく知っている言葉なのですが、一般の方々はあまり定義さえ知らないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、「ツール」と「システム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ツール」とは?
ツール」は英語で表記すると「tool」となりますが、「道具・工具・用具・手段・方法」などの意味を持っています。
ITや情報分野においては「コンピューターを効率良く使うことや利用したアプリケーションソフトの開発支援を行うためのソフトウエアのこと」を指しているのです。
「システム」とは?
「システム」は英語表記では「system」となります。
元々は「多くの物事や一連の働きを秩序立てて体系化させた概念や仕組みのこと」を意味しており、「体系」や「組織や制度」という意味でも使われています。
ITの世界では「コンピューターを使った情報処理機構」、あるいは「コンピューターシステム」などの意味で定義することができます。
「ツール」と「システム」の違い
ここで「ツール」と「システム」の違いを見ていきましょう。
「ツール」とは、「コンピューターのプログラム作成に補助的に利用されるプログラムのこと」を言っていますが、比較的規模の小さいプログラムをユーティリティとも呼んでおり、広い意味で「ユーティリティと同じように義を目的を絞ったシンプルな機能のプログラム全般」も指すことができます。
「システム」は「販売管理システム」や「財務管理システム」などでも使われています。
コンピューターのようなハード機器やアプリケーションなどが1つのまとまりになったものを「システム」として扱っているのですが、「仮想化・クラウドサービス」なども含めた複合的な設備やサービスも「システム」として扱うことができます。
近年のビジネス分野では業界効率のスピードアップやコスト削減を目的として業務のシステム化が図られているのです。
「ツール」の例文
では、ここで「ツール」の例文を見てみることにしましょう
・『納期までにアプリケーションを完成させるためには最新のツールが必要だよ』
・『なぁ、このツールってかなり古いけど結構便利だよな』
「システム」の例文
「システム」の例文では、どのようなものがあるでしょうか?
・『今度、わが社の基幹システムを全面的に更新しなくてはならないんだ。かなりの予算が必要になってくるな』
・『システムが昨夜から稼働していない。早急に復旧させる必要があるぞ』
まとめ
「ツール」と「システム」の意味や違いについて説明をしてきましたが、ビジネスの世界では、日常茶飯事的に登場してきます。
そのためにここでの内容を理解して、基本的な知識として習得しておいてください。
これからIT業界に進まれる人であれば、なおさら知っておく必要があります。