この記事では、「デフォルメ」と「等身」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「デフォルメ」とは?
「デフォルメ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「デフォルメ」はフランス語で「deformer」と表記します。
「デフォルメ」は「デフォルマシオンの技法によって、対象を変形して表現すること」という意味があります。
「デフォルマシオン」は、「絵画や彫刻などで、対象を変形して表現する技法」という意味があります。
このように「デフォルメ」は、美術用語として使われる言葉になります。
芸術家が見たものを忠実に再現する「写実」から離れて、主観を強調するときなどに使われる技法となります。
見たままを描くのではなく、主観で感じた、対象の可愛さや、恐ろしさなどを強調し、絵や彫刻にするような行為を「デフォルメ」と言います。
「デフォルメされた似顔絵」「八頭身の彼女を、デフォルメして二頭身にする」などという使い方をします。
「等身」とは?
「等身」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「等身」は「とうしん」と読みます。
「等身」は「高さが人の身長に等しいこと」という意味があります。
「等身」から派生した、「等身大(とうしんだい)という慣用句があり、「人の身長と同じ大きさ」という意味があります。
例えば、東京タワーには蝋人形が置かれていますが、実物と同じ大きさの蝋人形もあるため、「等身大の?人形」などと言うことができます。
また「等身大」には、「誇張も虚飾もないありのままの姿」という意味があります。
そのため、「等身大の物語」という場合は、ドラマチックに飾り立てるのではなく、日常起こりうるような誇張も虚飾もないありのままの姿を描いた物語という意味になります。
「デフォルメ」と「等身」の違い
「デフォルメ」と「等身」の違いを、分かりやすく解説します。
「デフォルメ」は、「デフォルマシオンの技法によって、対象を変形して表現すること」という意味があります。
写実ではなく主観を優先して、対象を絵や彫刻に再現することを「デフォルメ」と言います。
一方「等身」は「高さが人の身長に等しいこと」という意味があります。
特によく使われる慣用句の「等身大」には「人の身長と同じ大きさ」という意味があります。
そのため、「デフォルメされたフィギア」は、写実的でなく、主観的な部分が誇張されて作られたフィギアを指し、「等身大のフィギア」は、人の身長と同じ大きさのフィギアという意味があります。
二つの言葉には、このような大きな意味の違いがあることが分かりました。
まとめ
「デフォルメ」と「等身」の違いについて見てきました。
「デフォルメ」と「等身」は、芸術などの世界で使うことが多い言葉になります。
しかし、2つの言葉は、まるで違う意味を持つ言葉だとわかりました。
正しい意味を知ることで、2つの言葉を混同することがなくなりそうです。