この記事では、「良否」と「合否」の違いを分かりやすく説明していきます。
「良否」とは?
よいことと、よくないことという意味です。
概念についても、具体的な物についてもいうことができます。
よいには、質が高い、好ましいという意味があります。
たとえば、元気に挨拶をすることは好ましいことだと考えているなら、それは「元気な挨拶はよい」ということができます。
「否」は反対の意を表す漢字です。
つまり、よいの反対で、よくないことという意味になります。
品物の質は、よい、よくないを判断することができます。
販売される品物にはある基準が設けられており、その基準にあっているか、それよりも劣っているかを調べられます。
基準にあっていたり、それ以上であれば、よいといえて、基準よりも劣っていればよくないといえます。
このことは「品質の良否」ということができます。
「良否」の使い方
よいことと、よくないことという意味で使用をします。
よいことだけを指して使ったり、よくないことだけを指して使ったりはしません。
よい、よくないの判断基準には、主観が働くことが多いです。
「合否」とは?
合格と不合格、合格するか不合格になるかという意味です。
「合」には条件に一致するという意味があります。
合格とは、特定の資格などの条件に適することです。
「否」は反対の意味を表すので、「合否」はある条件にあうことと、あわないこと、つまり合格と不合格という意味になります。
高校の入学試験には、合格と不合格があります。
その高校が設けている基準に適合をすれば合格、そうでなければ不合格となります。
これを「合否判定」といいます。
合格、不合格の基準は、その物事によって異なります。
「合否」の使い方
ある資格や条件に適合しているか、適合していないかを指して使用する言葉です。
試験について使われることが多くあります。
資格などに適合していることだけを指して使用したり、適合していないことだけを指して使用したりはしません。
「良否」と「合否」の違い
どちらの言葉も、反対の意を持つ漢字である「否」が使用されている点が同じです。
しかし、意味は異なります。
前者には「良」という漢字が使用されている通り、よいことと、よくないことという意味があります。
後者には「合」という漢字が使用されており、資格などに適合しているか、していないかという意味があります。
「良否」の例文
・『良否を判定する』
・『品質の良否を見極める』
・『良否を見分ける』
・『良否の意見がわかれる』
「合否」の例文
・『合否判定を待つ』
・『合否がはっきりするのは1か月後だ』
・『わずか1点が合否に影響を与える』
・『合否を知らせる手紙』
まとめ
「否」という漢字を使用している点は同じですが、一方はよいことと、よくないこと、もう一方は資格や条件にあっているか、あっていないかを意味しており、2つの言葉の意味は異なります。