「一定数いる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一定数いる」とは?意味と使い方

実態を調査した調査結果の報告書などでよく使われる言葉に「一定数いる」という表現があります。

なんとなくは理解できる言葉ですが正確な意味はどのようなものなのでしょうか。

今回は、「一定数いる」の意味と類似表現について解説します。

「一定数いる」とは?意味

「一定数いる」とは、「状況や条件にかからわずある程度まとまった数が常に存在している」という意味の言葉です。


「一定数いる」の概要

「一定数いる」「一定数」「ひとつに定まったまま変わらない数」を意味します。

「定まって変化のない数がいる」のが「一定数いる」の本来の意味です。

定まって変化がないというのは周りの状況や環境に影響を受けないということなのでより具体的に「状況や条件が変化したとしても影響を受け図変わることのない数が存在している」ことを指して「一定数いる」と表現します。

本来の言葉の意味からすると絶対的な数を示す表現ですが、一般的には「ある集団に対して常に一定の割合を占めていること」という意味で使われます。

例えば「お酒の飲めない人は一定数いる」という場合、本来の意味からすると10人や100人など具体的な数のお酒が飲めない人がいる状態を表すことになります。

しかし、現実的に考えればどのような人数を話題にしているかによってお酒の飲めない人の数が変わることは明らかです。

「日本人の中にお酒の飲めない人は一定数いる」という場合と「東京都民の中にお酒の飲めない人は一定数いる」という場合ではそれぞれ具実数としてのお酒の飲めない人の数には大きな違いがあります。

このような用法では「一定数いる」「全体の中に占める一定の割合」という意味で使われています。

お酒の飲めない人の割合が10%だとするとそれぞれの指し示す一定数は日本の人口約1億2千万人の10%に当たる1200万人と、東京都民1400万人の10%に当たる140万人と10倍以上の差がありますが「常に存在する一定割合」という意味ではどちらも「一定数いる」人数を示しています。


「一定数いる」の言葉の使い方や使われ方

・どれだけ呼びかけても選挙にいかない人は一定数いる。

・全国どこで調査しても目玉焼きにソースを掛けて食べる人は一定数いる。

・リリースした楽曲の出来栄えにかかわらず必ず購入してくれるファンが一定数いるのはありがたいことだ。

・地域や年齢性別にかかわらずどれだけ飲んでも酔わないアルコール分解能力に優れた人間は一定数いる。

「一定数いる」の類語や言いかえ

・底堅い
「どれだけ減少してもある一定の数をなかなか下回らない様子」という意味の言葉です。

人の集団においてある属性が「一定数いる」とその数を下回ることがなくなります。

そのような様子を指す「底堅い」「一定数いる」ことによって表れる状況であり意味的にとても近い表現です。

・固定
「一定の場所から動かない」という意味の言葉です。

本来の意味から転じて「ある場所から動かず図継続し続ける熱心な存在」という意味で使われています。

「固定客」「固定ファン」などという場合は状況や人気に左右されることなく客やファンであり続けることを意味しており「一定数いる」に近しい意味合いで使われている言葉です。

まとめ

「一定数いる」は漠然とした意味合いを含む表現です。

正確さよりも大枠で意味を受け止めるほうが重要です。

厳密な数字を求めるのでなくフワッとした一定の数という表現を受け入れるのが理解のポイントです。

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