この記事では、「いかつい」の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「いかつい」とは?意味
「いかつい」とは、強面の人を表す言葉であり、表向きがごつごつしていて頑丈そうな男性という意味があります。
柔らかいところがなく、凹凸があり、ざらついた肌を持っているため触れば手を切るので注意する必要がある人を指す言葉です。
とくに「いかつい顔」と使われており、一瞬見たときに強面で今にも飛び掛ってきそうな怖い人相であるおじさんや若者を表します。
近頃はインターネット上で若者が使うときは厳しい(いかめしい)と訳せることから厳格さがある人と使われています。
反対に若者の間では強面の人は力強い意味としてもとらえられることから、凄いと感じるときや素晴らしいと思う行為したときに使うこともあります。
「いかつい」の概要
漢字で「厳つい」と書く「いかつい」は、程度が甚だしいとも言われていますが、反対の意味として素晴らしい、凄いという意味でも使う若者もおり、人に衝撃的なことを言われたとき「それはいかつい」と驚く気持ちを伝えられます。
この言葉が若者の間で広まった理由にはLINEスタンプの「関西弁のいかついおっちゃん」が登場したことにあり、本当にごつごつした岩のような顔のおじさんが決め顔で話すところに共感した人たちが使うようになりました。
本来の意味としてはぶっきらぼうで乱暴な感じに見える男性に対して使う言葉ですが、強そうで、頼りになる人ともとらえて、日常生活の何気ない場面で使う人もいます。
「いかつい」の言葉の使い方や使われ方
大阪では「それはいかつい(すごい)話やな」と人から恐ろしい話や驚くような話をされたとき「本当か」という気持ちを込めて相手の会話にのるために使います。
芸人の間では頭を思い切り手で打ったとか、大きな音が鳴るほど痛々しい豪快な蹴りを入れたなど周囲が驚いてしまうような「いかついツッコミ」したときにも使い、いかに酷いかを表すわけです。
他の使い方としては、ほとんどの学生が落ちた難関校に合格したときや、宝くじで何百万円も当てたなど普通に考えてもありえないようなことが起きた人に対して凄いなという気持ちを「いかついな」と表して褒めます。
「いかつい」の例文(使用例)
・『アパートの一階に住むおじさんはいかつい顔のため近所の子供に怖がられている』
・『いかつい変質者に襲われそうになった女性が護身術で倒した話を聞いて勇気が湧いた』
・『子供が片手でたくさんのお菓子を掴みとった姿を見ていかついなと思った』
いかつい顔の人はどうも見た目だけで怖そうと思わせるところがありますが、子供にとって鬼のように感じるおじさんの姿は怒られそうで近寄りたくないと思うものです。
他の使い方もできる「いかつい」には凄い気持ち悪い変質者と言い表すこともでき、より女性にとっては近寄りたくないと感じさせる見た目の男性であったことを強調して伝えたり、子供なのに凄いことを成し遂げたときの驚きを表せます。
まとめ
本来なら強面の男性に対して怖いな、力強いなと思う人の気持ちを言い表せるのが「いかつい」の意味になりますが、人との会話で凄いなと驚きの感情を伝えられる言葉にもなります。
大阪では日常的に会話の中で「いかつい」を使い、いかに自分が驚いた様子や尊敬する気持ちを伝えていますので、さりげなく日常会話に取り入れて、自分の気持ちを個性的に伝えてみるといいでしょう。