この記事では、「捲土重来」の意味を分かりやすく説明していきます。
「捲土重来」とは?意味
「捲土重来」は、一度失敗したり、戦いに敗れたものが再度巻き返しを図るというたとえ話です。
捲土という部分が、砂が嵐のように巻き起こることで巻き返しを図ろうとしている様を比喩しており、従来は対象となる物が再び現れることです。
「捲土重来」の概要
「捲土重来」は、実は巻き返しを図ろうとする行為を例えているだけで、この言葉を使用しているからと言って巻き返しが成功しているかは分かりません。
何故なら、この言葉は例えで今現在進行形で巻き返しを図ろうとしている様子の身を表していますので、実のところ成功しているかどうかは分からないのです。
よって「捲土重来する」は、巻き返しに成功するという意味ではなく、単に巻き返しを図ろうとするとするのが正しい例です。
よく、「捲土重来する」でするという部分のみを良い方向に解釈し巻き返しが成功していると解釈する人がいますが実はそれは間違いになります。
「捲土重来」の言葉の使い方や使われ方
「捲土重来」は、何らかの失敗によって巻き返しを図る必要性がある物を例えていうために使用します。
そしてたとえられる意味は、失敗や敗北によって再度巻き返しを図るという例えで使用します。
「捲土重来」を使った例文
・『捲土重来を期するが成功する見込みがないだろう』
この例は、敗退したことによって再度巻き返しを図ろうと誓ったが、心の中で成功する見込みがないと分かっているが故、巻き返しを図ろうかどうかためらっています。
何故なら期するという言葉は、結審こそしているのですが、後に続く部分が見込みがないと分かっているため、行動しようかどうかをためらっていると見て取れるのです。
・『捲土重来するだけの余力はもうない』
この例は、すでに反撃するだけの余力はないという例です。
「捲土重来」は、攻撃に打って出ることで敗れた側、もしくは攻撃を受けた側が攻撃をすることであるため反撃を意味しますが、この例ではもはや反撃能力は失われています。
まとめ
「捲土重来」については、たとえ話で再度行動を起こそうとするものが土煙挙げて行動をするというたとえ話なんですが、行動が成功するかどうかについては実は触れていません。
無論、後に続く言葉で成功したことを示せば、行動した結果成功しましたとなり、良かったねで済むんですが、これを、「捲土重来」を期するとしただけでは、単に反撃しようかなと強く思ったというだけで、今まさに現在進行形で反撃しようか悩んでいることしか示しません。
つまり期すると付けば、言い方が悪いのですが、この言葉は、そう思いますという風に逃げ道ができてしまい、今現在進行形で行動している様子が無くなってしまうのです。
よって行動しない可能性もあり、行動しないのであれば格好をつけて「捲土重来」と言わずに何もしないと言えと言われてしまうわけです。