漫画や小説など創作系の界隈で使われる独特な言葉に「人外」があります。
日常生活ではまず使わないこの言葉、いったいどのような意味なのでしょうか。
今回は、「人外」の意味と類語について解説します。
「人外」とは?意味
「人外」とは、「人族ではない異種族の総称」を意味する言葉です。
「人外」の概要
一般用語としての「人外」は「人の枠を外れた者」という意味で使われている言葉です。
「人間として持っているべき倫理観を持ち合わせていないサイコパス」「人を人とも思わぬふるまいをする残虐者」といったような化け物じみた人間を指す言葉として使われます。
ネット上で主流な使われ方はこのような一般的な意味合いとは異なります。
サブカルやオタク系で使われる「人外」とは「人間でない種族」という意味で使われる言葉です。
サブカルやオタク系の創作物には人間以外の種族がキャラクターとして多数登場します。
よく知られているものとしては動物と人間の特徴を併せ持つ「獣人」、魔法に長け森とともに生きる「エルフ」、頑強な体と器用さをあわせ持つ小さな人々「ドワーフ」、闇に生き恐怖の象徴として恐れられる「妖怪」など人間以外の様々な種族を総称する言葉が「人外」です。
代表的な種族以外にも人間以外のキャラクターはすべて「人外」に含まれます。
精霊やロボット、ゴーレムや宇宙人などあらゆる種族を表す言葉が「人外」であり多様なキャラクターが活躍するサブカル系、オタク系コンテンツにとって欠かすことのできない存在です。
キャラクターとしての性質や立ち位置などに特に決まりはありません。
主人公側でも敵側でも人間以外であれば「人外」であり主義主張や思想、意思疎通が可能であるかなども一切問わず人間以外のキャラクターであればすべてが「人外」と呼ばれます。
「人外」の言葉の使い方や使われ方
・『人外キャラが大活躍するファンタジー』
・『このゲームは職業ごとに相性のいい種族が設定されているので人外キャラのほうが活躍させやすい』
・『人外キャラの人気は日本のみならず世界各国で高まりつつある』
・『吸血鬼は腎外の中でも美形キャラが特に多い』
「人外」の類語や言いかえ
・ケモミミ
「獣のような耳を持つ人によく似た種族」を意味する言葉です。
「人外」の中でも特に「獣人」を意味すると同時に特徴的な獣耳そのものを指す言葉としても使われます。
・クリーチャー
「人間によって想像された生物」という意味の言葉です。
作品中で登場する場合は「作中の登場人物によって生み出された生物」という意味合いになりますが、一般的には「ファンタジーやSFなど現実世界には存在せず空想上で生み出されたキャラクター」という「人外」とよく似た意味で使われます。
・二次元キャラ
「二次元の世界にしかいないキャラ」を意味する言葉です。
「現実世界には存在せず空想上にのみ存在する」というところが「人外」との共通点です。
特撮番組のオリジナルキャラクターなどなど厳密に言うと三次元のキャラであっても画面越し、紙面越しに見ることから三次元キャラとは言わず「二次元キャラ」という言葉が使われます。
まとめ
「人外」は創作系では当たり前のように使われている言葉です。
難しい意味合いではないのでしっかり覚えておきましょう。