この記事では、「不始末を起こす」【ふしまつをおこす】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「不始末を起こす」の意味
「不始末を起こす」【ふしまつをおこす】とは、他人の迷惑になることを起こすという意味があり、周囲があっと驚くような事件を起こしたり、問題になることをしてしまう人の行動を指します。
「不始末を起こす」人は道徳がないので問題を起こす場合が多く、人が困るようなことをしても反省することもなく、いたって平然としているわけです。
反省するどころか、その不始末を注意されても知らぬ顔を見せるため、どうしようもないところが周囲の反感を買い、孤立していきます。
物事をしっかり処理しないため問題が起こってしまうところが人から見てだらしがないと思わせたり、金銭的な問題を起こして迷惑をかける人の行動を指すときにも使われている言葉です。
「不始末を起こす」の概要
職場でよく使われている「不始末を起こす」人は周囲の足を引っ張るような粗悪な仕事して提出しては上司を怒らせてしまいますので、このような不始末を起こした者は「始末書」を書き、提出しては自分が起こした不祥事に対して反省させるわけです。
真面目に仕事している人の迷惑になるような者は、書類ミスが目立つようであればどのようにして問題が起きたのかその経過を細かく書いた顛末書にして提出させ、きちんと反省させるのも「不始末を起こす」社員に与えられた使命になります。
この言葉の類義語には「波紋を広げる」や「不祥事を起こす」「問題を引き起こす」があり、その行動や行為によっていかに人へ迷惑がかかるような事件を起こしたかを言い表せる言葉として使われています。
わざと「不始末を起こす」ことで人々に注目されたいと思う目立ちたがり屋な人もおり、何かと驚くような問題を起こすときにも使える言葉です。
「不始末を起こす」の言葉の使い方や使われ方
周囲がその問題行動や迷惑な行為によって事態が悪い方向へと向かったとき、その不始末を片付けさせて、問題を解決させます。
自分の失態で事故が起きたり、問題が起きるときも「不始末を起こす者に困惑する」と使い、事件が起きれば「お前はいつもそうやって不始末を起こすからここから出て行け」と罵るなどして追い払うときにも使われています。
他にも、「不始末が原因でご近所トラブルを起こす」「花火した後の火の不始末から火事になってしまう」など、本人が起こした問題を取り上げるときの行為や行動を付け足して使います。
「不始末を起こす」を使った例文(使用例)
・『俺は行く先々でことあるごとに不始末を起こすのは得意なんだ』
・『学校で息子が不始末を起こすのできつく叱ったが、まったく反省の色がないので家から追い出した』
・『不始末を起こすようなお前には愛想が尽きた。もう会社には来なくていい』
自分はどこに行っても迷惑になるような問題ばかり起こしてしまうことを得意げに話す人もいますが、親としては「何度も不始末を起こす」ような子供と一緒に住むのは迷惑だと感じて付き合えない場合は家から追い出すこともありますし、会社ではもう愛想が尽きれば一緒に働けないと思うため、辞めてもらうことがあるのです。
まとめ
周囲を驚かすような「不始末を起こす人」は、しっかり反省させるためにも職場では始末書や顛末書を提出させるわけです。
このように、「不始末を起こす」人がいては仕事にもなりませんし、周囲のやる気を失わせますので、早く自分の行動や考えを見直させましょう。