この記事では、「悪趣味」の言葉の意味を分かりやすく説明していきます。
「悪趣味」とは?意味
「悪趣味」の読みは「あくしゅみ」です。
その意味は辞書には「品の悪い趣味や、そのような趣味を持っている状態」や「人のいやがることや、道徳に反したことを平気でやること」と記載されています。
しかし、何となく慣用的に使われているニュアンスが、良く伝わってこない説明に思えます。
次項で、少し詳しく説明して、このもやもやを払拭したいと思います。
「悪趣味」の概要
「悪趣味」は「趣味」に「悪」が付いた言葉であり、まず「趣味」とは何かを説明します。
「趣味」の言葉には、大きく分けて2つの意味があります。
一つ目が「人が自由時間に、好んで習慣的に繰り返し行う楽しみ」で、いわゆる習い事的な事柄や、スポーツや色々な収集など、一般的に趣味の言葉で思い浮かぶ意味です。
二つ目が「 物の持つ味わいや、趣きや、さらにそれを鑑賞する能力」を指す意味です。
従って、「趣味」が「悪い」ことを意味する三字熟語の「悪趣味」は、一つ目の意味の「趣味」の内容が、「品が悪かったり、低俗であったりすること」を指す意味で使われます。
これが転じて、「人のいやがることや、道徳に反したことを平気でやること」の意味も持つようになったものです。
そして二番目の意味の「 物の持つ味わいや、趣きや、さらにそれを鑑賞する能力」の良し悪しを表現する言葉として「悪趣味」や「趣味が悪い」との表現で使われています。
これは「センスが悪い」と表現すれば、その意味が理解しやすいかも知れません。
この様に、「趣味」の持つ意味から掘り起こして考えれば、辞書に記載されている「品の悪い趣味や、そのような趣味を持っている状態」の意味には、「いわゆる趣味の品が悪かったり、低俗であったりすること」と「センスが悪い」ことの両方の意味を含めて説明していると思われます。
この項で、詳細に説明した様に、「悪趣味」には3つの意味があり、慣用的に最もよく使われるのは、端的に言い換えれば、「センスが悪い」の意味だと理解できたのでは、ないでしょうか。
「悪趣味」の言葉の使い方や使われ方
「悪趣味」の言葉は以下の例文のように使われます。
・『色々なものを収集するコレクターは沢山いますが、彼が収集しているのは、有名人の使用済みストローで、いかにも悪趣味と言えます』
・『彼女の部屋のインテリアは独特で、誰が見ても悪趣味だと評するでしょう』
・『バイクを楽しむのは問題ありませんが、彼らの仲間は暴走族的な走りをしており、悪趣味としか言いようがありません』
「悪趣味」の類語や言い換え
「悪趣味」の類語や言い換えとしては、「下品な趣味」や「低俗な趣味」や「えげつない」や「センスが悪い」などが挙げられます。
まとめ
「悪趣味」とは、「余暇の楽しみであるいわゆる趣味の内容が、品が悪かったり、低俗であったりすること」や、そこから転じた「人のいやがることや、道徳に反したことを平気でやること」、そして「物の持つ味わいや、趣きや、さらにそれを鑑賞する能力が悪いこと、すなわちセンスが悪いこと」の3つの意味で使われる言葉です。